ビズスト|BIZ STORY

 

資格にチャレンジするあなたの背中を押し、地方ビジネスの活性化を図る

株式会社株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ 野口 功司

今回は、資格検定領域の事業で活躍をされている野口様です。

こんな方におすすめ
・コネ無し・金無しから起業する方
・1人で起業する方
・事業が伸びない・うまくいかない悩みを持っている方
こんなことが学べる
・コネ無し・金無しで1人で起業して成功する秘訣
・会社を伸ばすために必要な3つの要素

日本の東京一極集中という課題をCBTで解決する

事業内容について教えてください。

CBT-Solutionsという社名のサービスがメイン事業になっているのですが、世の中の資格検定を紙ではなくコンピューター上で実施できるというものになります。

イメージで言うと、日商簿記や漢字検定などですね。

これまでは、年に1回7大都市で紙試験が行われていましたが、それをCBT(コンピューターべーステスティング)という呼ばれるサービスでコンピューター上で行えるようにしたというサービスです。

今では47都道府県360か所にテストセンターを展開しています。

受験回数が1年に1回ではなく1年中いつでもどこでも受けたいときに受けられるという部分が大きなポイントですね。

既に300団体で導入が進んでいて、サービスとしてのマーケットシェアは80%を超えています。資格検定団体は全国に約1000団体ほどありますので、今後約700団体はCBT化できるというポテンシャルをまだ残しています。

いつでもどこでも受検できるとなると地方の方々からするとすごく助かりますね!

そうですね。今は東京一極集中というのが日本における課題の1つだと思いますが、これからは地方でビジネスがどんどん生まれていくべきだと考えています。

そんなときに必要な資格があったときに十分に受けられないとなるとビジネスを始めようにもなかなか進まないので、我々のサービスでチャレンジしやすい環境を作っています。

都市で試験を行うと地方からわざわざ遠くまで行かないといけなかったりしますよね。外的要因で受けられないこともありそうです。

そうです。例えば石垣島や宮古島の方々は、これまでは受検しようと思ったら沖縄まで行かないといけなかったり、場合によっては福岡まで行かないと受検できないというのが当たり前でした。それも年に1回という試験が多い。

その年に1回しかない機会に、例えば冠婚葬祭や台風・地震等の災害が起こってしまった場合はその年は受検できずに、「また来年受けてくださいね」になってしまう。

それっておかしな話だと思いませんか?

ですが、このサービスがあれば海を渡らずに自分の住んでいる場所で1年中チャレンジができます。

日本の受検制度を支えるサービスであるCBT。これをメイン事業として行っている会社なんです。

300団体とどのようにお付き合いをされてきたんですか?

1社1社営業していきましたね。今会社として15年目になるのですが、最初からうまくいったわけではなく、地道に実績を積み上げていきながらお付き合いを増やしていきました。

教育業界ですので、信用が非常に重要視されます。地道に契約していったお客様をしっかり守りながら丁寧な仕事をさせてもらっていたので15年間ほとんど解約が0なんですよね。

すごい…!それだけ良いサービスというのはもちろんですが、野口さんをはじめとしたみなさんのお仕事のクオリティが素晴らしいんだろうなと感じました。

おかげ様で順調に事業も伸びていっていますので、今後も継続してお付き合いしていけたらと思っています。

1社1社に営業活動されていたということですが、立ち上げ期は野口さんがおひとりで営業されていたんですか?それとも別の方法でされていたんですか?

会社を設立して、契約が100社を超えるくらいまでは私が1人で営業していましたね。営業には自信がありましたし、社長は営業しないとダメだという考えがあったので。

その100社というのは紹介とかも使って増やされたんですか?

いえいえ、今では規模も大きくなって年商100億間近という企業になりましたが、元々は1人で立ち上げましたし、コネもお金もなかったので1社1社電話して営業していましたね。

事業成長の秘訣は「ビジネスモデル」

競争優位性について教えてください。

ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?

1つ目はビジネスモデルですね。

社長に情熱や覚悟があって、社員が優秀だったとしても倒産する会社は多いんです。原因はビジネスモデルが優れていないことが多いです。どんなに優秀な人間が集まったとしてもビジネスモデルがしっかりしていないと収益を生み出すことはできないですし、どんなに頑張っても中々うまくいきません。

汗をかいた社員たちが報われるように、ちゃんとお金を稼げるようにビジネスモデルを組み立てることがとても大事なので、我々はまずそこをかなり考えましたね。

勝てるビジネスモデルを作り上げる事が重要。そこが会社が成長している要因だと思います。

そのビジネスモデルは野口さんがおひとりで考えられたんですか?

1人ですね。最初からこのモデルで独立スタートしており、会社名もCBTソリューションズですので。もちろん様々な方々にお話を聞いてパワーアップはさせていますが、基本となるサービス方針は設立当初から同じです。

ビジネスモデルを作る上で大事なことを教えていただきたいです…!

判断する為の知識力でしょうか。世の中にはこのモデルで事業をしようと思っても、進める方法はたくさんあってどれかを選択しないといけなくなるんですけど、それを判断できるだけの正しい知識をつけることが大事です。会社にとってのベストを常に選択し続ける必要があるので、それだけの知識をつけておかないと大変かなと思います。

知識をつけるところからが大切なんですね。

あとは、先ほども少し触れましたが自分自身で営業することかなと思います。

自分が良いものと思っているものは絶対に売れません。絶対に。良いものかどうかは市場が決めることです。良いものはお客様の声の中にあって、お客様が買ってくれるものが良いものなので自分1人がこれは良いと思っているものは売れないんですよね。

自分で営業しに行って、お客様の声を聞いて、何がダメなのか何が改善されれば買ってもらえるのかを感じ取ることが大事です。

常に改善していく必要があるということですね。

買ってくれたお客様の中にも実は不満を持っているという方もいるんですよね。

もっとこうしてくれたら良いのになという声を聞いて、それをサービスに入れていく。そうしていくと最初は30点だったものが50点になり、80点になり、気づいたら業界No.1のサービスになっているんですよ。

だからこそお客様の声を聞くことが大事なんですよね。もっと言うと、どこかで社長がそれを誰かに任せてサボり始めるとその会社の成長は止まるのかなと思いますね。

あくまでも社長が直接聞くことが大事?

又聞きだと情報が薄れますからね。あとはニュアンスがずれたりするので、誤ったことをしてしまうとサービスの質が落ちてしまいますし。

ですが、大きな会社になってきたら話は別です。従業員が10人を超えるくらいまでは社長が自分で声を聞いたほうが良いという意味です。

「心技体」が信念・哲学

『企業哲学』について教えてください

野口さんがお仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか?

かなりたくさんありますけど、「心技体」ですね。

まず1つは心の部分で情熱やハート、志が大切です。

なにをやりたいのか、どうなりたいのかを含め仲間が感動するものやついていきたいと思える理念を持っている必要があります。あとは社長は孤独ですし、メンタルが壊れることもあるので、健全で強い心を持っておくことが大切です。ただ、これだけだと勢いだけになってしまいがちなので、心技体で言うところの技も大切です。

特に立ち上げ期は心がとても大切ですね!技は先ほどもお話しされていた知識とかになってきますか?

その通りです。方程式というか、ビジネスモデルをしっかり作ることが大切ですね。ここができていないと全てがダメになってしまいます。

ただ、ジレンマなのが技がしっかりしている人の中には心が欠けている人もいます。人がついてこないというか。

心も技もどちらも持っていることが大事かなと思いますね。

最後に体ですが、ここは社員になりますね。

1番大事なのは社員なので、その社員がこの会社で働いていて楽しいとか幸せだと感じてくれるような会社を作ることが大切です。事業内容とか福利厚生だけでなく人間関係も含めてですね。そして継続できる事。これが重要です。

全ては最終的に社員の皆さんのためになることばかりですね!とても素敵です。

ありがとうございます。

私はこの3つを「心技体」と呼んでいますが、これが私の哲学ですね。どこかをおろそかにすると崩壊してしまうと思っているので、ここを忘れないように常に考えています。

あと追加するとしたら「バランス」ですね。

意思決定をする際に、0か1とかそういう極端な考え方ではなく0.5とか0.7みたいな選択をしてバランスよくなるようにしています。

そういうグレーなところが正解なことも多いですので、全体のバランスを考えて最適な選択をしていくことは心掛けていますね。

なるほど…!では、バランスを取った選択はどのようにしているんですか?

それはやはり知識をつけることしかないかなと思います。

勘で決めるわけにはいかないので、それを選択できるだけの知識をつけて判断していくことが必要かなと思います。

その知識はどのようにして身につけたらいいのでしょうか?本やYouTubeが良いのか、起業塾に行くべきなのか…

方法で言うと、今は本かYouTubeが現実的かなと思いますね。

昔から言われているものがあって、小さな世界にいて知識が止まっている人はなかなか成長できないけど、新しい気づきや自分にはなかった考え方とかに触れることで自分を変えていこうという動きが働いて人は変わることができます。ではその気づきは誰が与えてくれるのか。実は本か人だけと言われています。

そうだったんですね…!経営者の方々はよく「本を読め」と言いますもんね。

本の良いところは2つあります。

1つは単純に先人の成功した知恵やノウハウを見ることができるというものですね。

2つ目はインスピレーションをくれるところです。

先ほど人を変えることができるのは本か人だけと言いましたが、衝撃的なインスピレーションを与えてくれる人に出会えればそれが1番良いですが、そう簡単に出会えるわけではありません。出会えた人はラッキーです。

ではどうするかとなったときに、本を読むことでインスピレーションを受けるわけです。

ただ、今の時代はSNSが普及してすごい経営者たちがYouTubeで動画にして発信してくれています。そういう人たちの動画をとにかく見て勉強するといいかなと思いますね。

野口さんの思う『社長』とは?

社長とは、船の船長に例えやすいですね。航路を決めるというか、全ての責任を持ち全ての判断をする立場なのでみんながこっちが安全だからこっちに行こうと言っても、「いや、あっちに行く」と言える最終決定権を持っている人間。

ただ、みんながこっちだと言っているときに、何の知識もなくただなんとなくあっちに行くと言う人はダメです。

みんなは反対するけど実は知識を持っていて、根拠をもって正しい方向に導ける人間であるべきです。

例えて言うと、みんなが行きたいほうは確かに安全だけど70点しか取れないが、あっちに行ってこういう風にすれば90点が取れるみたいな。

確かに社長って思わぬ判断をすることがありますよね!でも実はそれが正解でしたみたいな。

90点取れる航路は一般的に知られていないからみんな反対するが、だからこそ他を出し抜いて優位に立つことができます。

バランスを取りながらみんなを正しい方向に導き、みんなを食わせ、みんなを笑顔にする。それが社長だと思っています。

色々なご経験から他の社長へ気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

勉強ですね。「勝てる知識をつけてください」以外にはないと思います。

様々な業界、様々な事業にはこれまでのセオリーというものがありますが、それを知っていれば失敗することはあまりありません。

でも、何も知らずに適当にやると必ず失敗するんですよね。

例えば自分で飲食店をしますとなって、カレーか牛丼を選べますとなったときに「俺は牛丼にするぜ」と簡単に選ぶと痛い目を見ます。

事業をするときにはマーケットリサーチが大事になりますが、牛丼だと某大手チェーンと戦わないといけないですし、カレーでも同じく某大手チェーンと戦うことになります。しかし、両者では単価が違いますよね。

牛丼だと400円くらいの世界ですが、カレーは1000円取ることができます。両者とも原材料は同じくらい必要になってきますが単価が違うので残るお金もカレーのほうが多いです。

だとすると選ぶべきはカレーですよね。知識とはそういうことなんです。

情報は本気で取りに行けばどこにでも落ちているSNS時代なので、勉強をするのみです。しない社長は情報収集をただサボっているだけだと思っています。それで勝てるわけがない。社長のキャパシティ以上に会社は成長しません。まず学べ。そこからです。

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

日頃から伝えていますが、本当に感謝しています。

能力の高い素晴らしいメンバーに恵まれているなと感じています。

ただ、もっと良い人生を歩んでほしいと思っているので、現状に満足せずにもっと成長してもらいそれに見合った給料を払いたいなと。

あの会社に所属しているだけでみんなが羨ましがるような会社にしたいですし、日本の経済に影響を与えるほどの会社にしたいと思っているので、今の仲間たちと一緒にこれからも頑張って行きたいですね。

これからの夢や目標を教えてください

私の夢はとても大きいので、正直なことを言うと達成できるとは思っていません。

でもずっと思っているのは、「1兆円産業を作る」です。

現在、会社として100億円を達成しましたが、私自身大した社長ではないと思っているので、自分で100億円を達成できたなら他の人にも達成できるだろうと思っています。

先ほどお話しした心技体とかをちゃんと身に着けることは前提になりますが。

100億円を作れる社長を100人作ると100億×100人で1兆円になりますよね。

それで1兆円を作る、それが私の夢です。

規模が大きすぎて想像もつかないですが、可能性を見出されているということですよね?

今は多様化の時代なので、マーケットが小さくなってきています。

1人1人が違うものを欲していることで昔のように同じものが売れる時代ではなくなっているので、それぞれのニーズに合わせた10億とか100億規模のビジネスをたくさん展開して、かき集めれば1兆円も行けるのではないかなと考えています。

なので、それができる人間を育てて1兆円規模の野口グループを作る。そして日本経済を立て直す。未来の若者の為に。それが私の夢です。

どこまでいけるかは楽しみに見ていてください(笑)

まとめ

野口さんありがとうございました!

お話を聞いていると、一貫性があり野口さんのような方が成功されるのだろうなと強く感じました。

起業するため、事業を伸ばしていくため、社員を導くためには勉強が大切だということを改めて感じる機会になりました。常に正しい選択をするために正しい知識を身に着けること、それを本やYouTubeをはじめとした様々な方法で拾っていくこと、当たり前のようで多くの人が実践できていないことをコツコツと積み重ねることで成功に近づいていくのだと思います!

とても勉強になるお話をありがとうございました!

1兆円達成という夢の実現を私も楽しみにしています!

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