ビズスト|BIZ STORY

 

人工物が見えない超絶景で「地方創生」を目指す

株式会社ファウナ 田村 翔子

ビズストーリー編集長の大田原です。
「社長」による「社長」のための「社長」ストーリーをお届けするのがビズストーリーです。たくさんの社長の方から、様々な視点での学びを得て自分だけのビズストーリーを刻んでいきましょう。

今回は、マーケティング・リゾートホテル経営領域の事業で活躍をされている田村様です。

こんな方におすすめ
・地方創生に興味のある方
・共同経営を考えている方
・ホテル事業に興味のある方
こんなことが学べる
・起業したてで必要なマインド
・運を呼び込むポジションシンキング

地方の集客をリゾートホテル事業で解決する

事業内容について教えてください。

高付加価値のマーケティングの会社として、リゾートホテルを筆頭に観光客を増やしたり、富裕層の方にも沢山来ていただいて喜んでいただけるような街づくりをしていく事業などやらせていただいています。その他だと、ファンドの方から頼まれて旅館のM&A事業も行っています。弊社でもホテル事業を行っています。「THEATER1」というホテルで東京都の秘境、檜原村にあります。

-すごい!実際どんなホテルなんですか?

売りはとにかく「絶景」これですね!人口のものが全然見えないような絶景を独り占めにできる環境なんです。5000坪の中の土地にポツンと一軒家がある状態なので、開放感もすごいですし、どんなに叫んでも、裸で歩いてもいいっていう究極の自由を満喫できるという部分が贅沢ポイントですね。施設の機能としては映画が観れるというのが推しポイントですが、それ以上に自然の良さというか、朝日や夕焼けがすごく綺麗だったり、冬だったら広がる雲海が見えたりとかして幻想的なんです。四季折々の変化が楽しめるのがこのシアター1の良いところだと思います。都心から約1時間30分ほどで着くので、ぜひ足を伸ばして自然の気持ちよさを味わっていただきたいです。

立ち上げに至った経緯を教えてください。

-事業を立ち上げられた経緯を教えてください!

元々ファウナを立ち上げた際には普通のマーケティング会社としてやっていこうと思っていたのですが、色んなファンドとのご縁もあり旅館やホテルの再生事業に関わるうちに自分のホテルを持ちたくなったりと人との縁でやることは変わっていきました。

-そういったご縁って、芸能関係の仕事をしていた関係からスタートしたものなのか、会社をスタートしたからこそ繋がったご縁なのかだとどちらでしょうか?

会社を立ち上げてSNS発信したり、色々なご紹介を受けたりしていくうちにできたご縁です。色々な出会いがあって、自分が「あれもできる、これもできる、やってみたい!」となって縁が広がって行くので、その縁を活かすためにもすぐ行動に起こすようにしています。本当に事業って人との縁だと思うので、やってみたいと思うことは悔いが残らないようにしています。今日がこの先の人生で一番若いので!

-人生で一番若いその中で一緒にやられている方がいると思うのですが、その方とはどういった出会いなんでしょうか?

弊社の会長です。以前やっていたホテルのお仕事でご一緒させていただいていて、当時から結構気の合う方で「いつか自分のホテルをやりたい、田村さん手伝ってくれますか?」なんて話をしていました。臼井さんもマーケティングが得意な方なので私自身も勉強になるかなと思いお手伝いして、そのうちにもっと色んな事が広がるだろうと思って会社を設立しました。ありがたいことですが最近は本当に仕事量が多くて、何度「2人でよかったね」って言い合ったか(笑)

-素敵なご関係ですね。ですが新しい人を採用しようとか、バイトを入れようとはならなかったんですか?

成功報酬というのもありリスクは負いたくなかったので最初は2人でできる所までは頑張っていました。成功報酬の仕事が多かったこともあり、社員を雇うのも重いので、外部にお手伝いをお願いする形にしていましたが、弊社でホテルの経営を始めて、初めて人を雇いました。

-そういった分担ができるのもキャパシティが広くてすごいと思います!

逆に田村さんが会社を立ち上げる時にハードルは感じられなかったんですか?

もちろんありました。私は初め大体80万円くらいで起業したのですが、最悪それがなくなっても勉強になればいいと思っていましたし、何もしないでいるよりは「成功できるかもしれない」という可能性にかけました。行動しないと何も始まらないので「とにかくやってみよう!」と。私自身がそこまで大きなリスクではないと思っていたのもあるかもしれません。

-チャレンジ精神がすごいですね!

あとは、私自身はいわゆるOLというものをやったことがなかったので、当たり前ですが、どこの会社さんも雇ってくださらないと思います。それなら自分で会社を創って社長になるしかないなと。その中で学んでいければいいなくらいの感覚です。

-一歩を踏み出すまでの速さというか、意思決定までが本当に速いですよね

私もモデル始めた当初は4年間ほど売れない期間があったのですが、「続けてればうまくいくかもしれない」みたいなスタンスでいたらびっくりするくらいうまくいって、それからは不可能だと思えることも可能にすることができると思うようになりました。起業に関してもとてつもなく大きなリスクを取っているわけではないですし、借金をしているわけでもないので「やってみるか!」と。

-その行動量やマインドは元々の性質なんですか?

いえ、これはモデルを始めてからですね。私が始めた頃は丁度バブル全盛期でコマーシャルやファッションがすごく元気な時代で皆新しいものを追い求めるような華やいだ時代でした。親の反対を押し切って業界に入りましたが、一流のクリエイターの方たちとお仕事できる楽しさを感じることができてやってよかったと思いましたし、一歩踏み出す大切さを強く感じました。今回の起業も年齢的にラストチャンスだなと思ったのでこれはやるしかないと。

-判断基準は「やりたいかどうか」なんでしょうか

そうですね、「チャンスを逃さないように」というのを私はすごく大事にしていて、今弊社で経営しているホテルのM&Aの話が舞い込んできた時も、こんな案件もう2度とないだろうと思ったのですぐ現地を見に行って思い切って自社でやることに決めました。ビジネスでは縁や運も大切になってくると思います。でもそれを引き寄せるためにはすぐ辞めてしまわないで我慢強く頑張ることも必要です。チャンスは急に巡ってくるものですから。

事業成長の秘訣は信じて継続すること

競争優位性について教えてください。

-ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?

やっぱりうまくいかない時も頑張っていたからかなと思います。良い話をいただいて一生懸命やったけどオーナーの一声でダメになってしまったりするみたいなうまくいかないような時もありました。人を繋ぐビジネスも楽しいのですがそういうことがあるので、頑張ったのに一瞬でなくなってしまって悔しかったり虚しかったり。そういった経験もあって自分のビジネスを持ちたくなったんだと思います。そこで持ちたい!と思って実際に持てたのは、大変な時代にもいろいろコネクションを作ってきたからだと思います。何事もすぐにはうまくいかない、全てステップだと思うのですぐに辞めないことが大事だと思います。

-最初は「こういうこともあるよね。」で、とにかく1つ1つのことを一生懸命頑張ってやってみて、 後から大きな成果が返ってくると信じて頑張り続けるだけですね。

「いつでも明るく、ポジティブに」が信念・哲学

『企業哲学』について教えてください

-田村さんがお仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか?

とにかく悲観的にならないように、真面目になりすぎないことですね。真面目な人ほど反省しすぎて悩んじゃったりするじゃないですか。悩んで悩んで自分を責めてしまったりすると精神的にも病んでしまったりしますし、それこそ体調を崩したら終わりになってしまうので、できるだけ楽観的に「しょうがない」と流すことにしていますね。今日もご飯が食べられているしそれでOKくらいの感覚で楽観的でいること、これが1番です。

-確かに、言われてみれば暗い顔してる人に仕事をお願いしたいなんて思いませんもんね。

そうなんですよ。悲観的になって悪い方にばかり思考が傾くと、自分の悪い要素を次々と見つけてしまうので、そこはあまり深掘りしないようにしています(笑)とにかく不安があるのは当たり前なのでポジティブに生きる方がいいですね。

田村さんの思う『社長』とは?

やっぱり社長は太陽じゃなきゃいけないと思います。さっきのポジティブシンキングの話にも繋がりますが、従業員が見ていて不安になるような社長だったら、絶対みんなやめちゃいますよね。会社を経営するということはもちろん山あり谷ありあると思います。その中でも、社長という存在は太陽でないとダメだなと思いますし、そうでありたいです。

この先も経営していれば色んなことがあると思いますが、良いこと悪いこと含め、どんな時も平常心で仕事をしてれば器って大きくなると思うので、それに耐えうる精神力ってのを身に着けて行けたらと思います。

-色々なご経験から他の社長へ気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

何度も言ってしまっていますが、とにかく悲観的にならないこと。あとは自分だけでやろうとしないことですかね。自分のキャパを超えるような仕事って必ずあるので、 そういう時は素直に周りに助けを求めることは必要だと思います。その方が自分の心も安定しますし。

仕事の成果に関しても、ベテランの人の力を借りた方がいいものができるのは間違いないので、助けを求めるっていうのは大事だと思います。私もモデル時代から色んな方の力をお借りしてなんとかやってきて、自分だけで解決できないことをちゃんと発信してきたからこそお仕事にも繋がって今こうやってホテル事業ができているので。

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

一緒に仕事をしてくれている皆はパートナーなので、お互いを育て合い思いやりながら、志高く、温かい組織を作って頑張っていこうと伝えたいです。若い子が多くてみんなこれからですし、自分たちのホテルも持ちたいって言ってたりするので、その時には投資してあげられるようになりたいな、なんて思っています。この先どうなるかはわからないですけど、こういったご縁が広がっていければすごくいいなと思います。

これからの夢や目標を教えてください

今のところはTHEATER1を作り変えるというか、もっとワクワクできるようなものにできないかチャレンジしていきたいです。せっかく絶景が楽しめるので、そこにお風呂もつけたいです。また、5000坪の土地があるんですが、これってすごくチャンスだと思うんです。川のそばの土地もうちの土地ですし、自然を利用して色んなことができるんじゃないかってとてもワクワクしています。村を盛り上げるのはマストとして、周りの地域との一緒に何か創り上げて盛り上げていくのが今の目標です。

-ありがとうございます。ちなみに、THEATER1にはこんな人が来てほしいみたいなのってあったりしますか?

そうですね。強いて言うならばリフレッシュしたい人ですかね。やっぱり都会の生活って疲れますし結構ストレスが溜まると思うんです。自然ってすごく癒しの力が強くて、私自身もTHEATER1でただぼーっとしたり、自然をのんびり見つめているだけで癒されるんです。癒されたい、リフレッシュしたいって思っている方にはぜひ来ていただきたいです。

あとはもう1つ、うちのホテルが目的地になったら嬉しいなと思います。ここのホテルに行きたいから檜原村に行こう!みたいな。きっかけが作れたら最高ですよね。

まとめ

田村さんありがとうございました!

いかがでしたでしょうか?海外でのお仕事やモデルの経験を通じたバランス感覚は、お話を聞くほど面白く、自分にはまだないものも多かったので非常に勉強になりました!今のお仕事のほとんどが人との縁だとおっしゃっていましたが、ビジネスは人がいることで成り立つものですし、私自身も今いただいている縁を大事にしようと改めて思える素敵な時間でした!田村さんのチャレンジ精神、見習って私も頑張ります!

株式会社ファウナからお知らせ!

▼株式会社ファウナ 公式ホームページ

https://faunaf.com/

▼THEATER1

https://theater1.tokyo/

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