株式会社スタイル・エッジ 島田 雄左
今回は、コンサルティング領域の事業で活躍をされている島田様のビズストーリーをお届けします。
- こんな方におすすめ
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・アサインされた二代目・三代目社長
・自社の強みを見出したい方
- こんなことが学べる
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・アサインされた二代目社長が感じる壁とその対処法
・起業時に意識する大切な3つのこと
株式会社スタイル・エッジ 島田 雄左
今回は、コンサルティング領域の事業で活躍をされている島田様のビズストーリーをお届けします。
弁護士や司法書士等の「士業」の方々、医者や看護師等の「医業」の方々に向けた事業を展開していて、「インフラ」「マーケティング」「システム」「コンサルティング」の4つの角度から幅広く総合的に支援しています。
–ありがとうございます!1番最初の「開業しようかな」の段階から貴社に相談することで最後まで伴走していただけるということですね!
当社としてはそこがまさに1番の強みですね。
1人の事務所を100人にしていくことが1番得意ですので、なるべく早くご相談いただくことでより良い価値提供ができると思います。クライアントさんからも「どうしたらいいかわからない領域を一緒に解決してくれる」と評価していただいてると感じています。この事業を始めて16年経ちますが、クライアントさんの継続率も90%を超えていますので、その数字が当社のサービスの質の高さであると考えています。
元々、プロ野球選手を目指して大学まで野球をしていたんですけど、挫折して諦めた際に大学の先生に「人の役に立てていると実感できる仕事をしたらどうか」と言われたんですね。ちょうど時を同じくして祖母が亡くなった際に相続を担当してくれた司法書士の仕事ぶりがまさにそうでして、興味を持ちました。そして大学卒業後は大手通信会社の代理店法人営業部に勤務しながら受験勉強を続け、3度目の挑戦で司法書士試験に合格しました。 しかし、第一志望だった事務所に最終面接で落ち、その時に「だったら自分で事務所をつくって超えてやる」と誓い、実務経験ゼロでしたが、個人事務所を設立したんです。
「人の役に立つ=法律」だという考えから、司法書士の資格を取って法律職プレイヤーとして起業しましたが、法律のことは理解できていても経営のことが全く理解できていない状況でした。ですので、お金や採用、集客について考えることにリソースを割かれて目の前にいるお客さまに集中できない日々が続いていました。
しかし、試行錯誤するうちに業績も伸びていき、全国の士業から相談を受けることになりました。そのときに、元々ご縁があったスタイル・エッジに参画することで士業の課題を解決することにもつながり、業界にとってももより良いものになると考えてジョインすることにしました。その後、2年ほど経って社長に就任しました。
–ありがとうございます!ご自身で起業された後に元々ある会社の代表になられて、違いなどは感じましたか?
「文化の違い」はかなり感じました。
創業社長はその点でいうと結構ラクで、自分の文化で会社を作っているので「これやろう」と発信してもみんな賛同してくれますし、不満もそこまで持たれず発言力が大きいです。ですが、別の会社にアサインされた場合は元々いた社員からすると外部から来た役員の1人でしかないですし、「それ何の意味があるんですか?」みたいな言われ方をされたこともあったので、その違いは大変でしたね。
–文化の違いを感じられて、どのように解決されたんですか?
「人間関係の構築」を特に意識して取り組みました。
私は信頼関係と人間関係は別だと考えていて、人間関係の上に信頼関係が成り立つと思うので、まずは全員と食事に行きながら話をする機会を設けて、会社の構成や文化を理解するところから始めました。その後、信頼関係を構築するために会社として実績を残せるような施策を打って会社の代表として信頼してもらえるような取り組みをしました。
元々はスタイル・エッジに参画して3ヶ月ほどで代表になってほしいと前代表から打診を受けていましたが、人間関係と信頼関係の構築にしっかりと時間をかけ、2年経ってから代表に就任しました。
–ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?
一言で言うと、「共創型のビジネスモデル」が当社の強みです。
たとえば「人が足りないのであれば当社の人員が行きます」「採用がうまくいかないのであれば一緒にお手伝いしますね」といったように、どのように事業を一緒に作っていくかを常に意識してきました。事業ごとに切り取ると多くの競合他社がいて、誰もが聞いたことのある企業さんも多いですが、「インフラ」「マーケティング」「システム」「コンサルティング」といった幅広い領域のサービスをワンストップで提供しているところはないと思います。
そして何よりも「1つのクライアントさんに対してここまで入り込むんだ」といったクライアントの事業を自分事として捉える「主体性」が事業を伸ばしてこられた要因だと思います。
-これから事業を伸ばしていくにあたって課題になりそうなポイントはありますか?
「起業したい」「事業を0→1で作りたい」という人材が増えていくことです。
強固な仕組み化はできているので、今のままでも一定の売上や営業利益までは伸ばすことができると思いますが、それ以上のステージにいくためには子会社を任せられるような人材が出てくることが必要だと思います。
当社は現在従業員数が400名規模ですが、今後1000人規模にしていきたいと考えています。1社で1000人規模でもいいですが、子会社に社長が3〜4名いてグループで1000人規模も良いと考えていて、そのためには先ほどもお話した「起業したい」「事業を0→1で作りたい」という人材が増えていく必要があります。ですので、そのような人材が当社に入社したいと思ってくれるような魅力的な会社にしていくために新しい事業を始めたり、IPOも視野に入れていきたいです。
–なるほど…!もし社員の方々が「起業したい」という話をしてきたとしたら、島田さんとしては歓迎なんですね!
もちろんウェルカムです。できれば新卒や若手のメンバーがそのような意見を出してくれたら嬉しいですね。我々経営陣が見逃している人材がいる可能性もありますので、今後に期待したいです。
–島田さんが経営をする上でこだわっていることはなんでしょうか?
「主体性を持って仕事をすること」です。
他人事になってしまうとどうしても興味が薄れますし、仕事にコミットできなくなりますが、主体性を持って自分事として捉えることができれば必死に頑張ることができます。これは起業した当初からずっと大切にしていますし、会社としてもクレドの1つとして定めています。
起業時の自分にアドバイスしたいことは3つあります。
1つ目は「お金の勉強をすること」です。最低限決算書が読めたり、銀行との交渉ができるようになっておくことが大切で、逆にできていないと経営は基本的にうまくいかないので、お金の知識はつけた状態で起業するべきです。
2つ目は「決めたことは1回やってみて、ダメだったらすぐに切り替えること」です。決めたことはスピード感を持ってやってみて、もし間違えてしまったらそれを糧にしてまたすぐ別の方法を考えて実行すればいいだけなので、ズルズル引きずらずに切り替えの速さを意識することが大切です。
3つ目は「とにかく集客と営業」です。ディフェンスを考えるのは最後でいいので、とにかく起業時は集客と営業に注力して攻め続けることが大切です。
「今までの私の経験を聞きたい方はぜひ聞きに来てください」と伝えたいです。
起業して12年経ちますが、新しいメンバーが入社してくれたりすると伝えたいことや教えたいことが増えてきていて、本音を言うと私からたくさんアドバイスや話をしたいです。ですが、若い頃に年上の人に長話をされるのは苦痛だと感じる人も多いですので、できるだけ私から話さないようにしていますし、話すとしても端的に終わらせることを意識しています。
「若い頃こうしておけばよかった」「こういうチャレンジをしておけばよかった」と思うことは多いですし、伝えたいことは山ほどあるので、これまでの私の経験を元とした話を聞きたい人は積極的に聞きにきてほしいです。
–400人近い従業員の方がいても、島田さんとお話ししたいと思ったらできるものなんですか?
社長室のドアをノックをしてくれればいつでも話せますよ。私としては全然ウェルカムなので、ノックをして積極的に多くのことを吸収して成長しようとしてくれる人材が増えてほしいです。
今後の目標は3つあります。
1つ目は「IPO」です。これは会社を大きくするための1つの手段として達成させたいことです。
2つ目は「プロフェッショナルの総合支援を横展開させること」です。
元々は士業の支援から始めて今は医業にも広げていますが、士業や医業だけでなく金融業界や不動産業界もプロフェッショナルと呼ばれる方々に当てはまりますよね。そのような分野にも当社のサービスを展開していきたいと考えています。
3つ目は「テクノロジーの強化」です。
現在、全社員に生成AIの研修を受けてもらっていて、AIに触れない部署の人であっても新しいものに触れるという観点で研修を受けてもらっています。テクノロジーの活用を強化した結果、今までとは違う角度でも戦っていける会社にしていきたいです。
島田さんありがとうございました!
スタイル・エッジさんがどこまでプロフェッショナルの総合支援を横展開してくのか要チェックです!
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