ビズスト|BIZ STORY

 

知られざる中小企業の技術を世に広める。広報のプロが教える「PR法」

SOSEI Tech株式会社 秋谷 貞男

今回は、広報領域・在宅医療領域の事業で活躍をされている秋谷様のビズストーリーをお届けします。

こんな方におすすめ
・中小企業を世の中にもっと広げていきたい方
・在宅医療関係の方
こんなことが学べる
・中小企業を支援する方法の1つ
・高齢者を支える事業の1つ

マーケティング力で世の中に知られていない中小企業をPRする

事業内容について教えてください。

弊社の事業は大きく分けると「半導体を設計する中小企業の支援」と「訪問鍼灸マッサージ」の2つを展開しています。

1つ目の「半導体を設計する中小企業の支援」では、大手企業の下請けで頑張っている中小企業の技術等を何とか世の中に発信していきたいという思いから支援を始めました。中小企業の職人さんは本当にすごいものを作れますが、ビジネスというかマーケティングに関しては中々難しい部分があるので、そういうビジネス側の世界は弊社が担当できれば良い関係で支援ができるのではないかと思って始めましたね。

2つ目の「訪問マッサージ」は当時「医療機器やヘルスケアの世界がいける」みたいな風潮だったこともあり在宅医療の世界に入って訪問鍼灸マッサージを始めました。

ありがとうございます!具体的にはどのようなことをされているんでしょうか?

「半導体を設計する中小企業の支援」の方は先ほどもお話しした通り、マーケティン部分を弊社が行って広めていくという動きを取っています。その他にも、コロナの時期からはどの企業も大変な時期が続いていたので銀行から融資を受ける資金調達のお手伝いをしたり、広報PRの支援も行っていますね。広報に関してはどの企業もよく理解できていないことが多いので、こうすると良いですよみたいな形で支援させていただいています。

「訪問鍼灸マッサージ」は、1人で通院できないような高齢者の方々の家に訪問して鍼灸、マッサージをするという地域密着型の事業です。これは健康保険適用のものなので、1回600円ほどで受けることができるとても良いサービスで国も認めているものになります。ただ、国として全く広めようとしていない影響でご年配の方々の2割ほどしかサービスの存在を認知していないんですよ。ですので、私がメディアに露出してこのサービスの存在を広めていっています。

国が認めている訪問鍼灸マッサージは若者が利用することはできないんですか?

医者の同意書をもらえている方であれば利用することは可能です。身体に障がいを持たれている方で、障がい等級が1級や2級であればほとんど許可が降りると思います。先ほどもお話ししましたが、1人で通院ができない人向けのサービスになるので、割合としては高齢者の方々が多いですが身体障がいを持たれている方も利用可能です。

逆境にも負けずチャレンジの数を増やしてきた

競争優位性について教えてください。

ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?

起業した当初にリーマンショックが起こってスタートダッシュを切るどころかすごく大変な状況に置かれましたし、ビジネスモデルも崩壊していましたが、とにかく「様々なことにチャレンジ」しましたね。その中で半導体関係の事業がなんとか回るようになって、資金調達がうまくいったことが大きかったと思います。

訪問鍼灸マッサージはとにかく地道でしたね。今の日本は高齢者の方々がかなり増えてきていますので、手元にはあまり残らないですが多少売上は上がるのでそれを元にさらにチャレンジしてきた感じです。

成長ドライバーについて教えてください。

-これから事業を伸ばしていくにあたってやった方がいいこと・効果がありそうなことってありますか?

「訪問鍼灸マッサージの店舗を増やす」ことも1つの手だとは考えています。

国の決まりで「オフィスから16km以内までしか訪問できません」みたいな感じで範囲が限定されているので、店舗を増やしていけば担当できる範囲も増えて売上も上がっていくと思います。ただ、ここはマッサージ師さんや鍼灸師さんの採用のことが関わってきたりしてそう簡単な問題でもないので悩んでいる段階ですね、慎重に決めたいと思っています。

「本質を見定める」ことが哲学

『企業哲学』について教えてください

秋谷さんがお仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか?

「絶対に本質を見誤らないこと」ですね。

それさえしっかりできていればあとは大丈夫かなと思っています。やはり本質を見誤っている方は多いですし、もっと言うと見定めようとしていない方も多いですので、そこはちゃんと抑えましょうということは常に思っています。

それは社内のメンバーのみなさんにもよくお話しされているんですか?

そうですね。やはり世代のギャップが大きいと価値観も全然違いますし、元々営業畑だった私と施術師の人たちとでも考え方が全く違いますので、お互いの考え方みたいなものをすり合わせるためにも話はしています。

時代的に年齢が上の世代が若い世代と話しにくくなっていたり、価値観が合わずにうまくコミュニケーションが取れていないことが多いですよね。もっと言うと、どう関わったら良いのか分からずに若い世代を怖がっているような状態です。ですが、価値観の違いを理解した上でコミュニケーションを取って、お互いに分からないことは質問するような形を取れたら世代や生きてきた環境が違えどうまく伝えられると思いますね。

秋谷さんの思う『社長』とは?

「社員が憧れるような、目指したくなるような存在」であるべきだと思います。

私も学生時代に就職活動をしていたときは、「この会社に就職したい」と思って面接を受けていたわけではなく、「この会社の社長に会いたい」と思って受けていました。当時から様々な社長が書いている本を読んでいて、その中でこの社長面白いなとか話をしてみたいなと思った社長がいる会社をピックアップして面接を受けに行っていました。そのように若者から憧れてもらえる社長にならないと誰もついてこないですよね。

色々なご経験から他の社長へ気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

「素のままでいること」と「最初から余計なことを考えすぎないこと」ですね。

先ほど憧れられる社長になるべきみたいな話をしましたが、若者は「偽りの人柄」ではなく「社長の素」を好きになるわけなので、変に偽らずに素のままでい続けたら良いと思います。

あとは、起業したあとは結果が大事になるわけですが「外したら外したで教訓」になりますし立て直していけば良いだけなので、最初から余計なことを考えてしまうよりとにかく行動してみることが大切かなとは思いますね。

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

治療院の方に関しては、私が何もしなくても若い子がしっかり回してくれていてとても感謝していますね。メンバーの中には中年の方々もいますが、そういう人たちのことも回してくれているので安心して任せられますね。「本当にありがとう」と伝えたいです。

これからの夢や目標を教えてください

中小企業の支援では、「PRでとにかく支援していくこと」かなと思います。今よりさらに中小企業のすごさを世の中に発信していくことが直近の目標です。

訪問鍼灸マッサージでは、「認知を拡大していくこと」が目標です。あらゆることを尽くして2割ほどだった認知度を5割ほどまで増やしてきていると感じているので、これからもっとメディアに露出しながら認知度拡大を図っていこうと思います。

まとめ

秋谷さんありがとうございました!

訪問鍼灸マッサージサービスに関しては秋谷さんからお話を聞くまでは私も認知していませんでしたし、情報が溢れている現代でも良いサービスが埋もれていることが多いのだなと感じました。自分自身は受けることができないサービスだとしても、身内や知り合いに必要としている人がいれば紹介することで何かが変わるきっかけになると思いますし、その積み重ねが認知度を広げ、サービスを必要としている方の耳に入ることにつながると思います。ビズストで記事を掲載することでサービスの認知度を拡大する一助になれたら嬉しいです!

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