企業理念を明確にし、理念に基づく事業づくりを支援する

事業内容について教えてください。

業界を問わず、成し遂げたいこと（理念）を明確にし、それに基づく事業づくりを伴走していくことが私たちの役割です。

–ありがとうございます！元々ある企業理念をブラッシュアップしていくことと、何もないところから作っていくことではどちらの方が多いのでしょうか？

半々くらいではありますが、どちらかと言うと何もないところから一緒に作っていくことが多いですね。

多くの方は企業理念が「あるか・ないか」で考えてしまいますが、誰にでも理念はあります。

ただそれを見出せているか、言語化できているかの差ですので、企業理念を作るというより「見つける」という形から入るようにしていますね。何も決まっていないけど相談したいという温度感でも形にしていくことはできますし、事業が成長して会社が大きくなってきたタイミングで、より拡大していくために根幹となる企業理念の必要性に気づき、お願いしたいという依頼でも承っています。

起業された背景を教えてください。

起業当初は自分の知識ベースでできることをサービスにして事業を始めましたが、自分にとってしっくりくる事業がなかったので経営塾に通い始めました。

そんな中、どんな経営塾や本の中でも、理念やビジョンが一番最初に大事と聞くのですが、身近にどう作ったらいいかを相談できる人がいませんでした。

理念を考えることはとても難しく、同じように学んでいた仲間も苦戦していました。そんななか、これまでは0→1で言葉を生み出そうと考えていたから苦戦していたことにふと気づき、その後「誰もが持っている理念を見出す」という考え方に行き着いたことで理念の作り方をサービスとして作りこむことができるようになりました。

–なるほど…！元々「見出す」ことは得意だったんですか？

そうですね。当時マーケティングリサーチの仕事をしていたこともあり、「なにかを見つけ出す」「分析する」ことが得意だったので「誰もが持っている理念を見出す」という考え方に行き着いたときに「これ調査に似ているな」と感じてからは一気に支援できるほどの体制になっていきました。そこから私が支援することで「自分の理念に気づいて感動してくれる人」や「自分もやって欲しいです！」という方が少しずつ増えていきましたね。

–全く違う畑の仕事だったとしても、そこで培ったスキルを活かして多くの方々のサポートができるってとても素敵ですね！

多くの経営者さんにお会いしていると、みなさん本当に熱意がすごくて輝いているんですよね。私もそんな経営者さんたちを尊敬しますし、その熱意に感動します。

ですが、経営というものは難しく、少し方法を間違えると躓いたり、立ち止まるしかなくなったりしてしまいます。私はそれがとてももったいないことだと思いますので、私が支援させていただくことで1人でも多くの経営者さんを救うことができたらという思いでこの事業を全力で頑張っています。

競争優位性について教えてください。

–ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか？

創業当初から理念を掲げ、そこに共感する人たちと共に、協力しながら事業を進めていったことです。

1人で自分のやりたいことを一生懸命頑張っていても、ある程度のところまでは成長すると思いますが、一定のラインまでいくと止まってしまいます。私自身もすぐ限界が見えましたし、自分でなんとかしようという考え方をしている間は突き抜けられないと思いますね。だからといって、チームを組んで取り組むだけでも突き抜けられません。

大事なことは、同じ想いをもった違うスキルを持つ人たちとチームを組んで進んでいくこと。これが事業を伸ばすことができた大きな要因です。

自分の中にある「想い・経験」を力に変える

『企業哲学』について教えてください

–重野さんがお仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか？

弊社の理念にも掲げている「心の声をカタチにし、想いと経験を力に変える」ですね。

なぜかというと、熱い想いを持っているけどそれに気づけていなかったり、上手く伝えられていなかったり。様々な事業をしているものの、自分の想いに沿ったものになっていなかったりする場面に出会うことが多くありました。そのような方々に、自らの熱い想いを私たちが言葉にするのではなく、お客様が腹落ちする形で自ら言語化し、まっしぐらに全力で突き進められるように伴走しています。

重野さんの思う「社長とは？」

「人を輝かせる人」です。

今の仕事にもつながってきますが、私は「人を輝かせる道づくりをしたい」という思いで仕事をしています。社長とは、会社の方向性を決める責任重大なポジションではありますが、それ以上に「人を輝かせるために1番良いポジション」という面で可能性を感じたので、社長というポジションにいます。

目立ちたいとか、社長になりたいという思いはなく、誰かを支えたいみたいなマインドですので、「社長とはリーダーであり、サポーター」だと思っています。

色々なご経験から他の社長へ気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください！

どんなときも、意思を突き進むことを伝えたいです！

会社を経営していく中で、うまくいくことだけではなく、想定していなかった問題やトラブルはたくさん起こると思います。守るものが多くなればなるほど、一つ一つの決断にもより慎重になります。

会社の存続に関わるような大きな決断であれば、なおさら不安を感じてしまうものですが、そんなときこそ「なぜ私たちが存在するのか？」という会社の存在意義やミッションが大きな力を発揮してくれます。目先の売上だけに左右されずに、会社の揺るぎない軸をもとに考えると、進むべき道が見えてくるので、意思を持って決断を恐れず進んでいくことを意識してほしいです！

これからの夢や目標を教えてください

「働きながらこれから出産を考える女性」にも力を入れて、寄り添ったサポートをしていきたいです。

今は業種業界問わず経営者さんの支援をさせていただいておりますが、当社のミッションである「想いと経験を力に変える」を考えたときに、出産前後をきっかけに今まで積み上げてきた女性の想いやキャリアや経験が途絶えてしまう人が多いことに気付きました。

その中でも女性経営者やフリーランスは、より過酷な状況であることに気付き、想いや経験が途絶えないように、出産前段階から悩みや不安にこたえるサービス「DUALSTORY」を2024年秋から展開していきます。このサービスが世の中へ広がることで、当社のミッションに繋がる課題解決にもつながりますので、そこを目標として頑張っていきたいです。

まとめ

重野さんありがとうございました！

これまで50名を超える社長さんにインタビューさせていただきましたが、企業理念にこだわったことで会社を立て直された方や企業理念に強い思いを持たれている方も多く、企業理念の大切さを日々感じていました。今回重野さんのお話を聞かせていただき、自分の中にある思いや理念を言語化するという考え方に刺激を受けましたし、私もなんのために今の仕事をしているのか、今後どうなっていきたいのかを言語化して、いつ誰に聞かれても答えられるくらい解像度を上げて日々の仕事に取り組んでいきたいと感じました！

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働きながらこれから出産を考える女性経営者やフリーランス向けに、出産前段階から悩みや不安にこたえるサービス「DUALSTORY」を展開中。

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