企業型確定拠出年金で、企業と社員の未来を拓く
DCファイナンシャル・パートナーズ株式会社 出原 啓太
ビズストーリー編集長の大田原です。
「社長」による「社長」のための「社長」ストーリーをお届けするのがビズストーリーです。たくさんの社長の方から、様々な視点での学びを得て自分だけのビズストーリーを刻んでいきましょう。
今回は、金融領域の事業で活躍をされている出原様です。
- こんな方におすすめ
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・福利厚生を充実させながら、コスト節減も両立させたい事業主の方
・確定拠出年金(以下、企業型DC)の社員利用率が低い事業主の方
・継続投資教育を通じて、社員のエンゲージメントを上げたい事業主の方
- こんなことが学べる
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・企業型DCについて
・企業型DC導入のメリット
・利用率を上げるためのアフターフォロー
企業と社員両方の未来を、企業型DCで支援する
事業内容について教えてください。
企業型確定拠出年金(企業型DC)の導入支援を主軸に、法人向けに様々なサービスを展開しています。単なる導入支援にとどまらず、導入後の継続的な運営管理支援や社員向けの継続投資教育、キャリアパス相談なども提供することで、企業型DCを社員のライフプランに最大限に活用できる環境を構築しています。
提供したい価値は、大切な社員やそのご家族が安心してワクワク・イキイキと働ける環境を創ること。また、既に企業型DCを導入されている企業向けの運営管理支援なども行っています。
-ありがとうございます。そういった企業年金等に関するサービスを導入されるのはどのような企業様なのでしょうか?
社員のために福利厚生や退職金制度を充実させたい、よりよい環境を作りたいという目的で企業型DCの導入をされる企業が多いです。社長1名から導入自体はできるので最近ではご自身の退職金準備で検討される経営者も増えてきています。弊社としては社員30名から300名程度の企業が多いですね。
-企業様はどんなメリットを求めて導入されるんですか?
メリットは、企業と加入者(社員・役員)に対して、3つあります。
No.1 福利厚生の充実(企業・加入者)
No.2 税金や社会保険料の節減(加入者)
No.3 法定福利費(社会保険料)節減(企業)
社員の満足度を上げることと、企業のコスト節減を両立できる制度であり、少しずつ認知が進んで普及し出していますが、中小企業を含めるとまだ全体の1.6%程度(69社に1社)です。多くの企業に企業型DCの価値を広げていくべく、今の事業を展開しています。
立ち上げに至った経緯を教えてください。
-事業を立ち上げられた経緯を教えてください!
商社マン、外資系生命保険会社、金融商品仲介業(IFA)と、様々な金融商品や制度に携わってきました中で出会ったのが、企業型DCです。社員の老後の資金形成を支援する素晴らしい制度で、大手企業にも多く導入されていますが、社員利用率は約3割程度と言われ、その価値を認識している人が限られているのが現状でした。
利用率が低い理由は、導入後のアフターフォローが薄いためです。投資運用などもできる優れた制度なのに、導入で終わってしまい、社員が活用できていないケースが多いです。この問題を解決したいと考え、導入から活用まで一貫したサポートを提供することで、社員が老後の不安を解消し、目の前の仕事に集中できる環境を作ることができる。この思いを共有した役員と話し合い、会社を設立しました。
-その役員の方は、どこで出会った方なんですか?
元々友人で、上場企業を含む大企業向けに人事評価制度や企業年金コンサルティングをしており、知識経験も抜群に豊富でした。彼自身も老後不安を解決を目指すFINTEC企業で「年金を見える化するプラットフォーム」を提供していたので、理念や志も近く、僕がこんなことをやりたい!と話したときにすぐに一緒にやることとなりました。
-なるほど、ありがとうございます。他の業界ではサービス展開しようと思ったことはないんですか?
ないですね。この先スケールアップしていった時に、さらにお客様に価値を提供するために必要であれば考えるかもしれないな、くらいですね。
-ありがとうございます!
では、これまでの事業を立ち上げるに当たって大変だったことがあればおしえていただきたいです。
あまり感じたことはありませんが、挙げるとするとマンパワーの部分です。現在は役員と業務委託メンバー20名ほどで運営していますが、リソースがまだまだ必要と考えています。
-最初の頃から業務委託の方と 一緒に事業をされていたのでしょうか?それとも最初は出原さんおひとりでされていたのでしょうか?
起業当初は私と役員の2人で基本的な業務を行っていました。業務提携に関しては法人化の9か月後位から探し始めました。お客様に企業型DCを活用していただくためには、社員一人ひとりがライフプラン・キャッシュフロープランを相談できるファイナンシャル・プランナーの存在が不可欠です。更に弊社では、「社員だけでなくご家族も一緒に自由にお金に関して相談できる」という仕組みにしました。これは福利厚生の目的として必ず実現したいと考えていたので、一緒にサポートをしてくれているFPメンバーにはとても感謝しています。
-現在業務提携の方は多くいらっしゃいますが、今後正社員を雇う予定はあるのでしょうか?
2024年中には雇用していく予定です。事業拡大、また提供サービスの品質を維持するためにも必要になりますね。
-1人目は特に重要ですし、何か条件やこういう人がいいみたいなのはあるんですか。
会社の理念や目標に共感できて、同じ方向を見て行動できる人がいいですね。
事業成長の秘訣は
競争優位性について教えてください。
-ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?
やはり「人」にフォーカスしているというのが大きなポイントだと考えています。当たり前ですが、どの企業も導入するのが目的ではありません。老後の不安が解決でき、社員の満足度が上がること、それにともなって定着率アップや離職率の低下に寄与することを期待していますし、このような課題解決を求めて導入しています。
弊社では、「お金」に起因する問題解決のサポートを行うためにも企業型DCを通じて、利用者の人生をどうやったらより良くできるのか?という点についてミーティングを重ねています。結果として、社員利用率が一般的な利用率の約3倍程度になり、他社と決定的に異なる弊社の強みでもあります。
-3倍はすごいですね!自分の将来のことについて、ファイナンシャルプランナーの方と何回も相談できるとお伺いしたのですが、社員の皆さんに実際に利用していただいている理由はありますか?
シンプルですが、できるだけわかりやすく伝えるように表現を工夫しています。金融機関の説明を受けたことがある人にはお分かりいただけると思うのですが、とにかく固い。(笑)
つまらないとそれだけで聞く耳も持てませんし、興味もでません。いかに親しみやすさや身近に感じてもらえるか?というのを社内でも常にブラッシュアップしています。例えば、日々の生活の事例を使って説明したり、フォローアップに公式LINEを利用したりと、利用者にとってわかりやすいことを大事にしています。
「人を幸せにする」「とにかくやってみる」が信念・哲学
『企業哲学』について教えてください
-出原さんがお仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか?
おこがましいようですが、いかに関わっている人達を「幸せにできるのか」は大切にしています。「自分が何ができ、何故したいのか」は常に考えて行動することを心がけています。
「笑顔の数だけ」だからこそお金がどうこうよりもお客様の「これから」がよくなるように行動することを忘れないようにしていますし、僕らは「知らないだけで損する人がいない、当たり前の社会を作りたい」と考えているので、その実現のためにいま動いています。
-その中で、出原さんが今実際に自社でやっていることはありますか?
現在自社で提供しているサービスがまさにそうですよね。僕らが投資運用の価値を伝えたりお客様の老後の不安を解消することで、お客様は自社のビジョンや達成したいことに集中できます。自社が今やっていることが僕らが目指すものに繋がっていると思います。
出原さんの思う『社長』とは?
「実業家は、職業ではなく生き様である」という言葉は僕がとても尊敬しているネクシィーズグループの近藤代表の言葉です。自分の生き様で理想を追求し続けることができる「リーダー」でありたいと思っていますし、社長には大なり小なりその情熱が必要だと思います。目指すビジョンや想いを実現するために行動し続け、意思決定していける存在が社長だと思います。
-色々なご経験から他の社長へ気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!
「動かないよりは動いた方が良い」ということですね。僕自身は結構考えてしまうタイプなんですが、考えすぎて動かなければ0ですし何の価値も生み出していないです。ですが行動を起こせば起こした分だけ少なくとも何かしらの成果を生み出せる可能性が高まりますし、そういう意味も込めて弊社は基本「とりあえずやってみよう!」っていうスタンスで進めています。行動を起こしたら新しい景色が見えてくるかもしれないですしそこから軌道修正して整えていけばいいんです。
メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」
まずは社内のメンバーだけでなく、自分と関わってくれている皆さんに感謝を伝えたいです。本当に人に恵まれてるなと感じていますし、いつも支えてもらっています。
もう1つ、共に目標を達成していくためにも皆さん健康には気を付けて、一緒に頑張っていきましょうということですかね。
これからの夢や目標を教えてください
直近の目標は、2024年中に企業型DC利用者をさらに1,000名超増やすこと。中長期的な目標は、「知らないで損をする人がいない当たり前の社会を築くため」とビジョンを掲げているように、1人でも多くの経営者にDC制度等の価値を伝えていき、そこで働く社員、ご家族の人生をワクワク・イキイキとしたものにすることです。そんな理想をビジネスを通じて達成することが夢です。
まとめ
出原さんありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?個人で投資を始める方も増え、新NISAやiDeCoなど、新たな投資制度や金融商品を目にする機会も増えましたが、こういった投資関係のネックは「よくわからない」ということだと思います。
よくわからないという感覚は、それがどんなにいいものでもユーザーの足が遠のく理由になりますし、それは投資に限ったことではないと思います。逆にそのネックの部分をアフターフォローで解決し、社員利用率9割という数字を出しているのはユーザーの気持ちをよく汲み取っている証ですし、私自身も非常に勉強になるインタビューになりました!
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▼導入までの基本がわかる!企業型確定拠出型年金のはじめ方
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