ビズスト|BIZ STORY

 

倒産確定から奇跡の復活。企業の強固な組織作りをミキワメで支援する。

株式会社リーディングマーク 飯田 悠司

今回は、HR領域の事業で活躍をされている飯田様のビズストーリーをお届けします。

こんな方におすすめ
・売上が下がったときの対処法を知りたい方
・組織作りの体制を整えていきたい方
こんなことが学べる
・経営危機になったときにどのような決断をすべきか
・行動力の大切さ

社員の心の中、求職者の性格を可視化することで強固な組織作りに貢献する

事業内容について教えてください。

メイン事業として、人の性格や心の状態を可視化する「ミキワメ」というサービスを展開しています。

企業にどういう性格の社員がいるのかを可視化することで、採用基準を決めやすかったり、採用の進め方の質が上がったりします。また、社員1人1人の心の状態を可視化することで退職しそうな人、求職しそうな人もすぐわかるようになります。要は「人の性格や心の状態を可視化することでより良い組織作りをできるようにするサービス」になります。

また、創業時にスタートしていた「ミキワメ就活」という優秀な学生と企業をつなぐ精度の高いマッチングサービスを今でも展開しているような形です。

ありがとうございます!休職してしまうと稼働が止まって企業的にも痛手を負うことになるので、事前に対策を取れるとなるとかなりありがたいサービスですね!

そうですね。強固な組織作りをしていくためにもそのような点でも価値提供できますし、大変ご好評いただいています。

起業された背景を教えてください。

「世の中の会社員の中で、仕事にやりがいを感じている人が18%しかいない」という事実を知ったことがきっかけです。

学生のときに就活生としてOB・OG訪問に行っていましたが、そのときに「意外と仕事にやりがいを感じている人は少ないのかな」と感じることがありました。そこから「じゃあ自分で調べてみよう」と思って自分なりにリサーチして、そこで出た結果を元にビジネスモデルもない状態で勢いで起業したような流れになります。

ありがとうございます!どのようなリサーチをして、どのような結果が出たんですか?

街を歩く人たちに「仕事にやりがいを感じていますか?」というアンケートを1人でずっとやり続けたのですが、結果として「はい」と答えた人は2割しかいなかったんですよ。少ないなと感じていましたが、その後国が出しているレポートで「仕事にやりがいを感じている日本人は18%しかいない」というのを見て私のリサーチは合っていたんだなと確信しました。

平日起きている時間の半分以上を移動と仕事に費やしているのにも関わらず、やりがいを感じていない人が8割以上という現状に対し「もったいないし、どうにかしないといけない」という気持ちが芽生えていきましたね。

街中で声をかけようという行動力がすごいです…!学生起業をした当時から営業活動をされていたんですか?

そうですね。元々は学生時代の仲間を含めた3人で起業して「1日テレアポ200件」するところからスタートさせました。そこから学生と企業を繋いでいくというマッチングをしていきましたが、中々うまくいかない事もあり一緒に起業した仲間は2人ともやめてしまいました。

失敗から生まれた「ミキワメ」が会社を変えた

競争優位性について教えてください。

ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?

「ミキワメのリリース」と「就活イベントを日本最速でオンライン化した」ことですね。

ミキワメのリリースについてお話しすると、元々は学生向けの就活イベントや採用コンサルをするという事業からスタートして、その事業はある程度うまく軌道に乗りました。ただ、この事業は労働集約的だし時間もかかってしまうことから、WEB上の事業も展開していかないといけないと感じ、2014年に「レクミー」というサービスをリリースしました。内容としては、就活生が動画で自分の紹介等を撮影して、それをレジュメや履歴書の代わりにして企業に提出できる就活システムです。地方の学生さんもエントリーしやすいですし、エントリーシートを書く手間も減らせますし、企業側としても会う前からある程度候補者のことを理解できた上で面接できるというプロダクトでスタートさせました。

エントリーの常識が覆るようなサービスですね!

私たちもそう考えていましたが、実際にはうまくいきませんでしたね。理由は「みんな同じような動画を送ってくること」でした。蓋を開けてみるとテンプレのような動画ばかりで、企業側としては大量の同じような動画を見ることの方が大変だという風になってしまうんです。そこからもっと「人のことを本質的に、定量的に理解できるアルゴリズム」を考えないといけないなというところから「ミキワメ」を着想しました。その後3年ほど研究を重ねて2020年にリリースしましたね。

なるほど…!そこから一気に伸びてこられたんですね!

そうですね。そしてもう1つの要因として「就活イベントのオンライン化」があります。先ほどもお話しした通り、学生企業したときからずっとオフラインで就活イベントを行っていましたが、2020年にコロナが流行しイベントが全くできなくなってしまいました。結果的に売上が3割ほどにまで減ってしまって、どうシミュレーションしても倒産が確実なものになりました。ただ、ここから奇跡的に生き残れる方法はないかと模索したときに、会社にとっての1番のアセットは「メンバーの実力・ポテンシャル」であると感じて、メンバーに「1人としてコロナによる解雇はしません」と宣言しました。そこから本当にメンバーみんなが頑張ってくれて、就活イベントのオンライン化を日本最速で成し遂げました。他社さんがついてくることができないペースで進めたことで、初のオンラインイベントは15,000人の就活生にご参加いただき大成功を収めることができました。

成長ドライバーについて教えてください。

-これから事業を伸ばしていくにあたってやった方がいいこと・効果がありそうなことってありますか?

「ミキワメの技術を使って領域を広げていくこと」ですね。あとは「認知度の拡大」が必要だと考えていて、知っていただいた方や使っていただいた方には「このサービスいいね」と言っていただけることが多いのですが、まだまだ認知度が足りていないので多くの方々に知ってもらえるような活動をしていくことでドンドン伸びていくかなと思います。

「全部自分ごと」の意識を忘れない

『企業哲学』について教えてください

飯田さんがお仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか?

メンバーと一緒に作った弊社のバリューの1つである「全部自分ごと」ですね。

「自分の役割はここです」と限定するのではなく、全てのものに対して「どうすればもっと良くなるかな」と自分で考えることができるか、取り組むことができるかというところを大切にしています。

飯田さんの思う『社長』とは?

「理想の未来を描き、実現する人」ですかね。

自分のやりたいこと、思い描いたことを実現する人、実現できる人なのかなと思います。

色々なご経験から他の社長へ気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

私は起業にリスクはないと思っているので、「やりたいと思った日が吉日」ですし速やかに初めてみた方がいいと思いますね。

あとは、起業する人はあり程度自分に自信がある人が多いと思いますし、だからこそ自分流になんでもやっていきたいという方が多いのかなと思いますが、「優れた方法や優れた人の話」はドンドン学んで取り入れた方がいいです。私も学生起業したときは自分のことを優秀だと思っていましたし、なんでもできると思っていました。ただ、今考えると様々な人たちから学んで言われた通りにやってみるくらいの勢いで取り組んだ方が良かったなと思いますね。

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

弊社のミッションに共感して、体現しようとしてくれているメンバーや、人間性が優れているメンバーが多くてとても誇らしいと日々感じています。倒産確実だと思われていた状況から新たなビジネスを立ち上げて軌道に乗せてここまで伸ばしてきてくれたメンバーの力は本当にすごいと思いますし、とてもありがたいですね。

これからの夢や目標を教えてください

MISSONとして「私たちは世界の人々の自己を実現したいという欲求に対して、社会の仕組みをDesignすることで、大きく有益なImpactを与えます」と掲げているので、それを実現できる会社を仲間と共に作っていくことに尽きますね。

株式会社リーディングマークからのお知らせ

・会社HP

https://www.leadingmark.jp/

・採用のミスマッチを防ぐ適性検査「ミキワメ 適性検査」

https://mikiwame.com/

・幸福度の向上で休職・離職を防ぐ「ミキワメ ウェルビーイングサーベイ」

https://mikiwame.com/well-being.html

・人が主役の就活プラットフォーム「ミキワメ 就活」

https://www.recme.jp/

・学生の会員制キャリア支援サービス「NEXVEL」

http://nexvel.co.jp/

・適性検査、人事、採用などに関する情報発信ブログ「ミキワメラボ」

https://www.recme.jp/lab/

※CM放映中! https://www.youtube.com/watch?v=-WxpuW8wgng

株式会社リーディングマーク

代表取締役社長 飯田 悠司

東京大学経済学部卒業。
仕事にやりがいを感じる日本人が18%しかいない、という現状に危機感を感じ、起業を決意。
「仕事にやりがいを感じる人を増やし、人の自己実現を支援する」ことを目指して、60万円の貯金を資本金に大学3年生で株式会社ist(現在、株式会社リーディングマーク)を創業。
2020年に適性検査クラウド「ミキワメ」、2022年に「ミキワメ ウェルビーイングサーベイ」をリリース。
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