「ウェルネス ×バーチャルサイクリングツーリズム」で地方活性化に挑む
株式会社METRA 近藤 忠
「社長」による「社長」のための「社長」ストーリーをお届けするのがビズストーリーです。たくさんの社長の方から、様々な視点での学びを得て自分だけのビズストーリーを刻んでいきましょう。
今回は、スポーツ領域の事業で活躍をされている近藤忠様です。
- こんな方におすすめ
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・地方活性化×〇〇事業を考えている
・スポーツを通して全世界に「健康」を学ぶ機会を提供したい方
・バーチャル空間事業を行いたい方
- こんなことが学べる
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・自治体とのお仕事の仕方
・イベント事業を軸にアスリート支援を行うためにできること
自治体の地方活性化×健康をバーチャルサイクルで解決する
事業内容について教えてください。
-元々私もMETRAでお仕事をさせていただいたことがあるのですが、改めて事業内容を教えてください!
はい。元々イベント業を行っていましたが、現在は事業を2つ行っています。
1つ目は、バーチャルサイクル事業、2つ目はアスリート支援事業です。
-バーチャルサイクル事業とはどういったものになりますか?
1つ目の「バーチャルサイクル事業」とは、開発したフィットネスバイクで、ご自宅やスポーツジム、ホテル等から、仮想空間を走ってもらい、観光×スポーツを楽しむものです。
また、バーチャルサイクルの観光地のアプリを、新しく開発しています。自宅やジムから、仮想空間の中の観光地を観光してもらうと、その行った先で、QRコード等を読み取り、ふるさと納税や、eコマースという形のものと連携し、その場にいなくても観光を楽しむことができる画期的なアプリです!健康を維持しながら観光地で活性化させるという、「ウェルネス×ツーリズム」というものを軸に、事業を展開しております。
-ありがとうございます!私も実際に乗ったことがあるのですが、従来のフィットネスバイクというよりも、しっかり自転車として漕いでいる重みも感じて天候に左右されず運動を楽しめるのはいいですよね。2つ目の支援事業はいかがでしょうか?
2つ目の「アスリートの支援事業」は、弊社が開催したイベントにゲストとして出演していただいています。女性のアスリート中心ですが、コロナ以降、不景気ということもあり、契約解除やスポンサー費の減少が続いていることもあり、サイクリストを中心に、女性のアスリートの支援を行っています。
-競技によってスポンサーの数も全然違うと思いますし、イベント自体も色々な方がいらっしゃるので知名度アップにも繋がって良いですよね!
立ち上げに至った経緯を教えてください。
-今までイベント事業をやってきたということでしたが、今回バーチャルサイクリングやアスリートの支援事業を行うことになった経緯はありますか?
元々日刊スポーツで、スポーツイベントをやっていました。その頃から、自転車やマラソン、 花火大会などスポーツイベントが中心でしたが、「自転車」というコンテンツが、どうしても日本の中には薄かったんです。
例えば、埼玉で「ツール・ド・フランス」をやっているにも関わらず、同じ市民の市内の人も知らない。 海外の方は話をすると知っている方が多いのに、僕のご近所さんはやっていることすら知らない。
-そうなんですか、私も埼玉でやってること知らなかったです。
その状況はすごく寂しいよね。さらに、世界の3大スポーツのうちの1つに「ツール・ド・フランス」が入っているにも関わらず、サイクリストは、「お金がないから戦えない」「スポンサーがいない」「なぜなら人気がない」って。その悪循環をしている中で、何かそのサイクルスポーツに関わり活性化させたいと思ったことがきっかけです。
埼玉にプロチームができるタイミングで、そのチームを応援をしながら、プロリーグ化の話もあり、そこも混ざりながら、自転車業界そのものを底上げしようと思い行っています。
事業成長の秘訣は「誰のためにも良いこと」をやる
競争優位性について教えてください。
伸びているかはわからないけど、ここまできたのは「工夫のタイミング」と「アイディア」かな。空気を読んでというか、世相を読んでというか、METRAはいいことしかやってないんだよ。良いことはみんな応援してくれる。
-具体的に「良いこと」とはどういったことでしょうか?
お金にあまり執着しないことじゃないでしょうか。お金に執着せずに良いことをやってると応援してくれる。 「女性のアスリート支援してるんです」と言って、みんな「えーそんなことやってんの?」っていう人いないじゃないですか。
「馬鹿じゃねえか」と思う人はいるかもしれないけど、悪いことやってるとは思わないです。だって、「バーチャルサイクリングやって日本中を元気にしたい」「健康でいられるように」「観光ができるように」って、どの看板見ても全然悪いことがないんですよ。
成長ドライバーになるのは何か
-まだまだ事業を伸ばしていかなければならない段階かなと思うのですが、これから伸ばしていく上で最も効果が最大化されそうなで必要なモノやコトは何になりますか?
やっぱり「組織」じゃないでしょうか。組織の作り方をどうするか?というのは、ものすごく悩んでいます。このコロナが開けて、リモートワークや出勤、ハイブリッド型など組織形態が出来上がってる中で、 「自社の組織をどうするのか?」「アウトソーシングをどう使うのか」というのは、すごく考えなければならないところ。
-ありがとうございます。確かにイベント業とはいえ、出社して当日のメンバーと打ち合わせすることもありましたもんね。それ以外には何か伸ばしていくために必要なことってありますか?
そうだねー大田原さんみたいに、弊社のことをよく知ってる人が独立してくれるのはすごく助かるよね。あとは社会にでて普通のOLをしていた人がANGEL(女性サイクリスト)に参加してくれたら、その人たちに仕事を教えて、独立できたりしたらかっこいいなとも思うし。アスリートのセカンドライフを弊社でスキルをつけて過ごしてもらって会社やその人自身が成長できるともっと伸びていくだろうなと思っています。
自分が「嫌い」と思う人には注意‼
自身の経験から他の社長に「これは落とし穴になるぞ。注意しろよ。」というアドバイスをください
僕の中でのアドバイスをするなら「嫌いな人は仕事はしない」かな。我慢してても絶対にいいことはないと思う。だから、目の前に100万の仕事があって、我慢してその人の仕事をやるかもしれないけど、その後絶対続かないし、 そこに負荷がかかる。何か他のことにも負荷がかかるから、俺はもう嫌な人とは仕事しない。大体は会って10秒くらいで決めてしまう。でなければトラブルになる可能性も出てくるからですね。
-第一印象は3秒で決まるという話と一緒ですね!確かに最初のイメージが良くないと今後のお仕事には繋がりにくいですね。他にもあったりしますか?
あとは、愛人には気をつけろ!ですかね。取引先の社長がOK!と言っても、愛人がNO!と言えば取引できなかったりする。どこでその状況になるかわからないんです。頭の片隅に置いておけば大丈夫です。笑
「嫌な人とは仕事をしない」が信念・哲学
『企業哲学』について教えてください
-社会貢献性の強い事業なんだろうなと思っているのですが、近藤さんの中にある「企業哲学」を教えていただけますか?
そうだなー、先ほどとかぶってしまうけど、「嫌な人とは仕事をしない」です。この理由で起業する人も多いんじゃないかな?我慢できる範囲というのはあると思うけど、あるだけ自分に負荷をかけない。嫌な人と無理にしないと嫌な仕事をやらない。起業するというのは、自分のやりたいことを自分の責任でやれるんです。
起業したんだから、嫌な人との仕事を頑張るのは違うじゃないですか。だから、自分のやりたいことを100のキャパしかないものを300やるのは頑張れるかもしれないけど、嫌なことを10やるのって辛いから、嫌なこと10やるなら、やりたいことを3倍やるからなんとかする方が良いですよね。
近藤さんの思う『社長』とは?
社長ってお仕事ってどんな仕事なんだろうな。あんまり僕はそんな認識ないんだけどね。社長と呼ばれることもないし。 でも、1番は「自分のやりたいことを自分の責任でやれる」ということじゃないかな。1人でも社長だし、10人いても社長だし、1000人いても社長。
-確かに従業員が何人いようと社長は社長ですもんね。私も自分のやりたいことをやりたくて社長になったところもあるのでとても共感です!
近藤さんが社長になる前に戻れるとしたらやりたいことややっておきたいことはありますか?
そうですね、欲を言えば、総務や人事、経理などを多少勉強しといた方がいいよというところでしょうか(笑)
-私も勉強しておけば良かったと後悔してます。(笑)
まぁでも、「無理して覚えない」がモットーです。どうしても必要なら外注することもできますからね。
メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」
無茶言ってごめんね!信頼関係があってできていることであって3日来ない日が続くと会社は変わっていることもあってとても環境の変化が激しい中でも、ついてきてくれてありがとう!
これからの夢や目標を教えてください
このバーチャルサイクリングという事業が、日本をはじめ色々な国にとって「いいことだよね」と言われたい。誰か引き継いでやってくれてもいいですし、ともかくこれが健康や観光、地方活性などいろんな要素に使ってもらって、 「あ、これっていいよね」って言ってもらえるというのがあったら、頑張ってよかったなと思えるね。
海外にも自転車を送って、興行を起こすことができれば、学校に行かずに水汲みを歩いてしている子たちの仕事も楽になって、教育を受けられるようになったら世界にも貢献できて良いなと思っています。
まとめ
お時間をいただきましてありがとうございました!実は私の新卒時代からの付き合いの近藤さん。一緒にお仕事をさせていただいたこともありますが、スピード感はベンチャーならではなのではないでしょうか。実際にバーチャルサイクリングに乗らせていただいたこともありますが、実際に外を走っているかのような感覚で体験でき、天候に関係なく自転車を楽しめます。自治体とのお仕事が多いなか、実際に地方やスポーツ業界を活性化させようとする近藤さんをみていて自分も地元への地域活性化にたくさんチャレンジしていこう!と活力になっています。
株式会社METRAからお知らせ!
■バーチャリ(バーチャルサイクリング)
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■カーボンニュートラルPROJECT
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