ビズスト|BIZ STORY

 

リサーチから制作まで ショート動画で集客力UPを実現する

株式会社美手紙 池田 光

ビズストーリー編集長の大田原です。
「社長」による「社長」のための「社長」ストーリーをお届けするのがビズストーリーです。たくさんの社長の方から、様々な視点での学びを得て自分だけのビズストーリーを刻んでいきましょう。

今回は、SNSショート動画制作領域の事業で活躍をされている池田様です。

こんな方におすすめ
・ショート動画広告事業に興味のある方
・広告リサーチから編集まで一貫した事業を目指している方
・事業名を商標登録しようとしている人方
こんなことが学べる
・独立するタイミングについて
・ウェブ/動画広告事業の営業方法

クライアントの集客悩みを「ショート動画」で解決する

事業内容について教えてください。

今「ショート動画屋さん」というショート動画の制作サービスを運営しており主にsnsの動画広告、 TikTokやYouTube等の動画広告を作成させていただいています。サービスを立ち上げてまだ9ヶ月目(取材時点:10月)なので上場企業さんから個人事業主さんまで幅広く様々な動画を作成させていただいていて、まだまだここからというフェーズではあります。

-「ショート動画屋さん」で商標登録されているとお聞きしたのですが、なぜ「ショート動画屋さん」という名前にされたんですか?

1つはSEOの観点からで、「ショート動画」で検索した時に上に出てきやすいようにしたくてこの名前にしました。2つ目は「ショート動画」という名前が入った商標が当時はまだなかったので、日本初っていう話題作りの意味で選びました。あとなぜ商標を取ったのかって部分だと法律面などを順守しながら長く事業をやっていくぞっていう決意表明のつもりですね。

立ち上げに至った経緯を教えてください。

-事業を立ち上げられた経緯を教えてください!

普通はサービスとかが乗ってきてから法人化という流れだと思うのですが、 私は逆で、実はやりたいことが具体的に定まってないうちに法人化してしまいました。会社を立ち上げた理由も決意表明みたいなもので、法人化したら自分のやりたいことがちゃんと見つかるかなみたいな気持ちをちゃんと改めたいなと思って法人化しました。そこで気持ちの本腰を入れたからショート動画屋さんっていうコンセプトが生まれたのかなと思っています。

実際にショート動画屋さんをやろうと思ったきっかけなんですが、前にコスメなどの通販をやろうかなと思っていた時に販促のために動画を1本外注してみたんです。そうしたら全然思ってたのと違う動画が返ってきまして「あ、これはいい動画を作ってくれるサービスがあった方が世の中のためかも」みたいな感じで、儲かるからとかあまり考えずに「ショート動画屋さん」を立ち上げました。なので、ショート動画がやりたいという気持ち先行ではありませんでした。

-元の広告の運用会社さんにいた時から動画制作のスキルはあったのでしょうか?

大学時代に参加した動画を作成するコンテストみたいなやつで優勝したりしていたので、動画制作自体は割とセンスはあるほうかなとは思っています。

-今は業務委託でお願いしてる方もいらっしゃるとは思うんですけど、池田さんが制作されることはあるんですか?

それこそサービスの初期段階では私が構成作ったり撮影したりすることは多かったです。最近は動画のディレクションなどを担当していて私が見てから納品するみたいなスタイルをとっているので、細かな編集とかはやってないけど最終的なチェックは全部私がやっているという感じです。

-大体どのぐらいの期間で、池田さんがディレクターの立ち位置になるまで事業をこう伸ばしてこられたんですか?

本当に最近で、2023年の6.7月くらいです。それまで全然売り上げもなくて動画制作も辞めようと思っていたんですけど、そこから営業も型がわかってきて案件が取れるようになってきたので外注できるようになりました。

-営業活動はどうされていたんですか?

ウェブの広告や動画広告でリードを集めてそのリードに対してアプローチしていくっていう形を7月ぐらいから構築しています。電話営業をかけたりDMを送るといったアウトバウンドなやり方はメンタル的にきつかったので、もう少し楽しくできる形を模索して動画広告でリード集める方法にたどり着きました。

-それってすごくサービスがマッチしてますよね。そもそも提供するものがショート動画だからこそ、動画広告が合ってるっていうのもありますし。

逆に、他に動画広告がマッチする業種、業態ってあるんでしょうか?

結構たくさんやらせてもらっている中で、若い人向けに動画撮影させてもらったりコスメとかサンプルの無料サイトとかを弊社でお手伝いさせてもらってるんですけど「サンプルがなくなっちゃったので広告止めてください」みたいなこと結構あります。

-すごいですね。となると結局はtoC向けの事業が多いということですか?

いや、そうでもないですね。toBの個人事業主さんや中小企業さんなんかは結構動画見てくださってることが多いので、最近だとgoogleマップのmeo対策とか広告とかが割と費用対効果良かったりするのでご依頼多いですね。

なので起業して1年目だったり個人事業主なりたてでちょっと予算できたから広告やろうかなみたいな人だったら、 toCで規模感小さめにサービスを提供してる会社さんとかだとショート動画で広告出すのはマッチしていると思います。

-どういう企業さんとお仕事できる方が池田さん的には嬉しいですか?

最小限の人数、最小限のコストで動画を使いながら、起業したてから立ち上がっていこうとしているフェーズのお客さんとはもっと一緒にお仕事していきたいなと思います。レスも早いですし僕の意欲も強いので一緒にやっていてとても楽しいです。

事業成長の秘訣は「脱バズらせ」

競争優位性について教えてください。

-他社と比較して自社の強みってどこにありますか?

基本的にはバズらなくてもOKっていう考え方でやっています。他の制作会社さんで多いのは、何万回再生されたからこの動画はいいものだって評価されることです。でも実際再生されたからといって問い合わせに繋がっていなければあまり意味がないですよね。そこは非常に大事だと思いますので、なるべく競合に見つからないようにターゲットだけにアプローチしてお問い合わせ数を増加させるような広告運用を提案させてもらっているのが、他の制作会社さんとの違いだと思います。

-バズらせることがメインというよりは集客や広告面での効果を期待した動画制作がメインということですね!

そうなります。

-普段は1本制作するのにどれくらいの期間かかるんですか?

1本目はリサーチとか多めに時間いただいているので14営業日ぐらいですね。2本目以降は毎日納品できるので月に30本納品とかやったりします。早い方だと思います。

-30って相当多いと思うのですがディレクションとしてはどのように回されているんでしょうか?

型はそれなりにあるので、色んな型を持ってきて当てはめることで時間削減ではないけれど0→1で頭使うようなところは割と削減しています。さすがに誰でも制作できるような型はまだありませんが、フローの方は割といい感じになってきているのでセンスは必要ですが未経験の方が入ってきてもある程度のところまではすぐに行けると思います。

-制作されている時は1人ではなくチームで制作されているんですか?

弊社は構成担当・撮影担当・編集担当の3つに分かれていて、それぞれ担当が違うことが大半です。30本納品するとなったらその分野に応じて大体3人つく感じです。

実際に作成する時は、サービスに合わせてお店のオーナーさんに出ていただいて動画撮ってもらうとか、実際に弊社が訪問させてもらって店舗の様子を撮影するとかリアル寄りの動画であれば大体作成できます。

成長ドライバーについて教えてください。

-これから事業を伸ばしていくにあたってやった方がいいこと・効果がありそうなことってありますか?

これはもう「ヒト・モノ・カネ」をちゃんと集めることです。ヒトに関してはまだ正社員を雇っていないので自分の右腕のような存在を見つけるというよりは育てていくところは自分が育てるっていう作業をいかにコミットできるかが大事になってくると思います。

カネは金融機関さんもそれなりに回っているんですけど、やっぱり決算を1回しかやってないので信用面でまだまだご一緒してくれるところも見つけるのは難しいです。金融機関さんをいかに巻き込めるかっていうところも非常に大事なところだと感じています。

最後にモノに関しては、事業内容はまだ公開できないのですが子会社を立ち上げ通販事業をやっていこうと考えています。その商品力みたいなところをどれだけ高められるかっていうところがこれからにかかってくるので、「ヒト・モノ・カネ」すべてを集めていきたいです。

「常に謙虚に」が信念・哲学

『企業哲学』について教えてください

-池田さんがお仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか?

「常に謙虚に」ですかね。結構そういうところは無意識に事業進めてしまっていたのであんまり大きくは言えないですけど(笑)ただ「ヒト・モノ・カネ」の面でいうと1番大事なのはヒトだなと思っています。人がいれば自分の持っているもの以上に力が出せたりするので、一緒に関わる方々に対しては常に謙虚に、大切にしようと思っています。

-「経営理念」のようなものはあるのでしょうか

まだ立ち上げたばかりなのでしっかりしたものはありませんが、「ショート動画屋さん」に関しては「生きる意味を与える」のが事業目標です。自分が作成したショート動画でクライアントさんが届けたいものがちゃんとお客さんのところに届いて、届けたサービスで幸せになってもらえたらなっていうことは常に思っています。

池田さんの思う『社長』とは?

企業がどこに行くのかとか最終的な意思決定は社長がするので、今どれだけ儲かってても、 3か月、半年後、1年後どうなるのかっていうところが常に見えているのが『社長』であるべきだと思います。やはり会社という船の舵を持っているわけですから、未来が見えていないと沈没しちゃうんじゃないかなと思います。

-色々なご経験から他の社長へ気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

そうですね、まずは1人でやってみてほしいなと思います。よく友達と一緒に起業するような人いらっしゃると思うんですけど絶対もめると思います。今はそんなことないって思っていても4.5年経つとパワー比率が変わったり株の話でも揉める可能性が出てくると思うので、まず1人で色々やってみて世の中の基準や良し悪しを探っていくことが大事だと思います。「なので1人で始めていいのかな」ってモヤモヤしてるあなたはぜひ早めに行動してみてください!

-そのエピソードがでてくるのは何か理由あるのでしょうか?

個人になる前には大学の後輩の子と美容関係の商品どうしようかって感じで話し合ってたんですが、あまりうまく進まなくて切り離して自分でやってみたらピボットできたので他者と共同でやるのはそれなりに難しいところはあるな、と思うようになりました。

-もし社長になる前に戻れるとしたらやっておきたいことはありますか?

もう10歳くらいで起業しておけばよかったなって思います。あの時が1番クリエイティブだったし頭も柔らかかったかな(笑)今思えば初期投資0で始まるビジネスって世の中にいっぱいあるじゃないですか。小5の時の自分って「誰かに何かを伝えよう」みたいな気持ちが今よりも強かったのであの頃に起業していたら今よりもっと大きなことができてたかもしれないなと思います。

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

ほんとに皆さんには感謝しています。結構自分がだらしない指示を出してしまう時もたくさんあるんですけど、皆さんに支えていただいてるからこそ今があると思っていますし、もっと伸ばしていくためには皆さんの力なしでは絶対できないと思っているのでこれからもよろしくお願いします。

これからの夢や目標を教えてください

今は毎日がむしゃらに走っているので30年後、40年後とかはあまり描けてはいないんですが、自分の大事にしてきたことや経営のこととかをいろんな人に伝えられるようになりたいです。

自分も1年弱ほど正社員をやっていましたがすごく生きづらかったですし、自分のやりたいこともできないしできつかったです。そういうような思いしている人きっとたくさんいらっしゃると思うんですけど、実際独立するとなると怖いですし不安な気持ちになると思います。でもやっぱり立ち上げてみたらすごく楽しいし、こんな機会あったんだとか、こんな面白い人世の中にいっぱいいるんだみたいな発見がたくさんあるので、この人生の選択肢みたいなものをもっといろんな人に伝えられるように、自分の信用もあげていきたいですし大きな経験を積んでいきたいです。

あとは、もっと先の話にはなりますが20代のうちに1億円超えで事業売却をしたいです。その売却益を事業資金にしてもっと大きな次の事業を始めたいと思っています。その次の事業では世界の人を幸せにしたいなっていう気持ちがあって、そのためには資金が絶対に必要なので海外上場や国内で上場するといったことを目標にしています。

 

まとめ

池田さんありがとうございました!

いかがでしたでしょうか?昨今見ない日はない「ショート動画」ですが、広告として非常にリーチが長いですしついつい見てしまいますよね!お話の中でおっしゃっていた「バズらせればいいわけではない」ということも、集客や利益の面を考えればターゲットだけにアプローチしてお問い合わせ数を増加させるために必要な考え方でした。また商標登録に関しても、「ビズスト」も商標登録を行う予定ですがその理由は他所が取得してしまうリスクを考えてのことですし、池田さんのSEOの観点から取得したというお話は私にはなかった考えでした。

また、制作も競合・広告リサーチから動画制作まで請け負っていらっしゃいます。必要があれば撮影にも行かれるとのことで、初めての動画広告でどこにお願いするか迷っている方にぜひオススメしたいです!

 

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▼公式サイト

https://bitegami.com/

株式会社美手紙

代表取締役 池田 光

・京都産業大学を卒業後、株式会社分析屋(データ分析会社)に入社  広告運用や新規営業に従事 ・2022年2月に退職し、3月から個人事業主として独立、11月に株式会社美手紙を立ち上げる。ショート動画や動画制作に従事 ・創業4ヶ月で「ショート動画屋さん」で"日本初"の登録商標取得
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