ビズスト|BIZ STORY

 

「挑戦」のきっかけを生み出す 企業と創出するブランディングサポート

株式会社PLOWNOW 安井 元汰

今回は、企業ブランディング支援領域の事業で活躍をされている安井様です。

こんな方におすすめ
・学生起業を目指す方
・自社のブランディングや採用を見直したい方
・若い世代の採用にアプローチしたい方
こんなことが学べる
・創業メンバーの選び方
・Z世代の採用ブランディングについて

Z世代若者と企業の共創を起こす

事業内容について教えてください。

「Z世代若者と企業の共創を起こす」ことを目指して、クライアント様の「企業ブランディング」をメイン事業として行っています。そのブランディング事業はメインで4種類のサービスを提供していて、その1つが「企業ブランディングの研修」です。採用であれば採用計画や就活生とのタッチポイント整理、SNSであればSNS戦略まで落とし込んで企業内外のブランディングをサポートさせていただいています。

2つ目は、TikTok運用代行です。TikTokでは、構築・運用・指導をトータルブランディングサポートさせていただき、集客を自社完結できる仕組みづくりをつくらせていただいております。

-確かにZ世代といえばTikTokという印象がありますし、そこでの集客が自社完結できるのはありがたいですね!

そうなんですよね、Z世代の95%以上が利用しているSNSですし、時代に特化した採用システムを構築するのであれば外せないですね。

3つ目、4つ目は同じ領域ですがクリエイティブ領域になります。弊社は普段「ブランド作りには、理念、ビジュアル、アクションが大事である」と掲げていて、その中でもクリエイティブはアウターブランディングに必要であると認識しています。インナーブランディングを研修でしっかりと中向けに固めた後に、アウターブランディングを意識した動画制作やホームページ制作も行わせていただいています。

-企業ブランディングという事業内容からすると、やはりターゲットはスタートアップやベンチャー企業さんになってくるのでしょうか?

意外かもしれませんが、メインは中小企業様なんです。その企業様自体は思いを掲げて真摯に仕事に向き合っているのに「業界全体のイメージが悪くてうまくいかない」や、「社員の高齢化が進んでZ世代へのアプローチ方法がわからない」という課題を抱えている事が多く、そういった企業様に向けてのご支援が多いですね。創業が100年を超えている企業様もサポートさせていただいております。

-となるとほとんどの企業さんはZ世代の採用を求めてご依頼してくる感じでしょうか?

そうですね、採用ももちろんですが、モノやサービスの認知拡大をしたいとご依頼いただくこともあります。弊社が提供しているのはブランディングの中でも「Z世代ブランディング」といって若者に向けてどうブランディングしていくかを強みとしているので、そういった課題や期待をもってご依頼いただくことが多いのではないかなと思います。

クリエイティブ面では動画制作やホームページ制作のようなウェイトが重いもの以外にも、会社の採用に関する資料作成などもご依頼いただくことがあります。採用活動時に使用される資料は多くの場合、無駄に長くなってしまったり文字だらけになってしまっていることがあると思うんです。ですが、無駄に長い資料は「最後まで見てもらえているのか?」という疑問を持たれる企業様も多いです。そのような事態を防ぐために、いただいた情報を基にコンパクトに10人に刺さるのではなく1人に刺さる資料を作成させていただいてます。

-すごいですね!100年以上続いている企業さんって昔ながらの体質が染み付いていて若い人が入りにくいという課題はよく聞きますし、そこがターゲットなのはうまく事業がはまっていますね!

起業された背景を教えてください。

-この事業を始めるに至ったのは、Z世代のメンバーが集まったからなのか、ターゲットが明確になっていたからなのかだとどちらでしょうか?

どちらも間違ってはいないです。元々僕らの掲げる根本の理念が「挑戦をなくす」というものなんです。これは挑戦をさせないという意味ではなくて、「挑戦が当たり前の社会にすることで、挑戦という言葉がこの世からなくなる」という意味です。社会に出た後でも挑戦でき、会社を含めて挑戦し続けられる環境を作ることが僕らが実現していきたい世界です。

まだ会社を設立する前、高校生の頃から講演家として活動しており、これまで100校もの高校で講演を行ってきました。その後、コロナウイルスが流行りはじめて講演活動が思うようにできなくなったので、オンラインスクール事業(ACC online highschool)を開始しました。多くの学生さんが参加してくださっていたのですが、彼らを支援してあげられるのって結局、学生の間だけだったんだと後で気が付いたんです。就職先が思っていた環境と違ったり、ミスマッチを起こして疲弊したり。

挑戦という土壌を創るのであれば企業様にアプローチすることは必須だろうと考え、現在は若者向けのブランディングを企業様に向けて訴求しています。

-「挑戦をなくす」って結構インパクトが強いですよね。CREVASGROUPは「挑戦」を掲げている企業なので「どういう意味だろう?」と感じましたが、実際お話を聞いたらすごく納得しちゃいました。

僕自身は周りから「挑戦しよう」と言われることにすごく違和感を感じるんです。挑戦って本来、自分の中にしかないもので、何をもってして挑戦とするかという判断の軸は自分の中にしかないわけじゃないですか。そういったマインドや環境を整えることを人生かけて実現したいです。

-すごいですね…!

安井さんは元々経営者になりたいと思っていらっしゃったんですか?

いや、元々は起業家なんて全然考えてもいなくて、それこそ高3の11月ぐらいまでは高校の先生になろうと思ってました。高校在学中に「生徒が生徒向けに授業を行う」をコンセプトとしたプログラムの中で生徒向けに「マインドセット」の講演を行なったのですが、それを聞いて「人生が変わった」と言ってくれた人がいたんです。それがきっかけで講演家という仕事に興味を持ち始めて今に至ります。

-ご家族には反対されなかったんですか?

最初はすぐ辞めるだろうくらいの感覚だったみたいでそこまで反対されませんでした。でも僕がビジネスに集中したいと大学を辞めたらさすがに怒られて実家を出ることになりました。でも今は応援してくれますし、近況を知ろうとしてくれています。「定年退職したら雇ってくれ」とか言われてます(笑)

-素敵なご関係じゃないですか!始めは講演活動だったと思うのですが、今でも依頼があったらされるんですか?

今でも依頼があれば講演させてもらっています。高校生向けにサービスを提供している企業さんの公式講師として登録しているので、講演依頼があれば出向くというスタイルですね。ここまで若い人間を呼ぶ学校は多くありませんが、リピート率は高いので同じところから何度も講演依頼をいただいています。全国津々浦々交通費さえいただけたらどこでも行きます!

-逆に安井さんくらい若い方のお話の方が学生は夢中になって聞きそうですよね!

そこは先生方からもご好評いただいています!「寝る子がいないし皆しっかり聞いていて質問がたくさん出るのがすごいです」って言っていただくことが多いです。

事業成長の秘訣は行動量

競争優位性について教えてください。

-ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?

圧倒的に行動量だと思います。僕は別に頭は良くなくて、頭の切れる社長という感じではないんです。それを自覚しているからこそ行動量でカバーしてきましたし、それが結果的にPDCAを回す事に繋がっていたので、それがうまくいった理由かなと思います。

あとは会社の役員メンバーが頭が切れる人なので、そういう人が周りにいることで僕自身もブレーキやアクセルを踏みやすいですしハンドルも握りやすくなっていますね。

-メンバーの皆さんはどういった出会いだったんですか?

役員は僕が経営をし始めた時の師匠です。学生の子は基本的に紹介で入ってきてくれていて、営業やSNS運用業務などを頑張ってもらっています。

-安井さんは行動量が凄いと思うのですが、ジョインしてくれている学生さんもそういった方が多いのでしょうか?

そうですね!僕が採用する人って行動量が半端ない人ばかりです。「やります!」みたいな人しか続かないと思うので、そもそも行動量の鬼みたいな人たちの集まりですね。あとは僕自身が起業家を育成しているので、そこから引っ張ってくることもあります。縁で事業が回っていますね。

成長ドライバーについて教えてください。

-これから事業を伸ばしていくにあたってやった方がいいこと・効果がありそうなことってありますか?

ある領域に長けた方を中途で採用していけたらいいなとは思います。結局会社は人なのでどれだけ人材にお金をかけられるかが争点になってくるかなと感じています。僕は就職自体もしたことがないですし、営業もみんな若くてわからないこともまだまだあるので社会人として経験をしっかり積んだ強い人材を入れたいと思っています。

「挑戦・成長・表現」が信念・哲学

『企業哲学』について教えてください

-安井さんがお仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか?

僕らがいつも言っているのは「挑戦・成長・表現」。この3つですね!アクションを起こすことを自分の中で挑戦だと思えるか、あとは何においても無理だと諦めるのではなくてとりあえずやってみるというマインドを大事してほしいという気持ちを込めての「挑戦」です。

現状維持は衰退だってずっと言っているので、そうならないよう自分の中で意識改善をしっかり行っていくことを目指して「成長」。

最後に、この世の中に同じ人間は1人として存在しないので、自分の個性、譲れないものをちゃんと表現していこうという意味で「表現」。この3つを大切にしています。

-安井さん個人だけでなく、会社として大切にしていることにも繋がってきますよね!

そうですね。仲間内にいつも伝えていることでもありますし、僕自身仕事において大事にしていることでもあります。さっきの3つ以外であれば「とにかく量をこなすこと」

初めは何も言わずにたくさん詰め込んでそこから質を求めていけばいいので、少ない行動量で成功することはないのだからとにかく量!とは常に考えています。

安井さんの思う『社長』とは?

「決断をしてその決断に責任を持てる人」ですかね。社長とは役割の1つに過ぎないとは思いますが、社内もしくは社外で何か起これば「会社の責任≒社長の責任」という構図になるわけですから、決断したうえで推進力をもって会社を動かせる人が社長だと思います。

あとは「ビジョナリーである」こと。常に未来を見て描き続けられる人だと思います。

-色々なご経験から他の社長へ気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

人を採用するときに、何を基準に役員とするのか、どんな基準でメンバーを選ぶのかというのはしっかり言語化しておくべきだと思います。なんか面白そうみたいな感覚で入ってくるのではなくて、それぞれがビジョンを持って参画して、社長や会社が目指すべきゴールにたどり着いた時にメンバーそれぞれのビジョンも達成できる。そんな状態を作ることが大事だと思います。ワンピース的な(笑)

最初はどうしても大変で、人が欲しくなったときにノリでよく考えず人を増やしてしまったりするんですよ。辞めてしまったら育成や再雇用にかかる費用も大変ですし、任せていた案件があるならそれも宙ぶらりんになってしまいますよね。なので、とにかく人を採用する上での言語化は「若い会社だからしなくてもいいでしょ!」なんて考えずしっかりやるべきだと思います。

-確かに、「とりあえず採用しよう」でスタートしても教えられる環境が整っていなかったり、社長についていけないとなってしまったら結局離脱になってしまいますもんね…

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

まずは「いつもありがとう、お疲れ様です。」

弊社は学生起業ですし、普通の企業様みたいに毎日決まったようなことをやるわけではなく、常に目まぐるしい変化がある会社だと思います。社長の僕は日々、意思決定してどんどんアクションを起こしていますが、それを受け取る社員のみんなは説明が少ないと感じたり、業務に対して報酬が見合ってないと感じることもあると思います。ベンチャーあるあると言ったらそれまでですが、そういったことを感じている中でも誰1人文句を言わず本当にひたむきに仕事に向き合って挑戦してくれていると感じていますし、その姿は僕にとって1番の希望や勇気、そしてやる気に繋がっています。

僕自身もメンバー全員が幸せになってほしいという思いの一心ですが、まだまだ難しいこともあります。そんな中でも今いるメンバーが叶えたいこと、やりたいことを実現・応援できる会社にしていきたいと思っていますので、これからも一緒にビジョンを追ってくれると嬉しいなと思っています。

これからの夢や目標を教えてください

日本に「挑戦の国」のような経済圏を創ることが会社としての夢であり、僕自身の夢です。子どもたちにとって大きな刺激になり、将来を考えるようなきっかけになるような施設を創りたいですね。ど田舎の山を丸ごと買い取ったりして!

あとは会社としては今後、地方に事業展開していく予定なので、地方と東京の環境格差や情報格差をこの社会からなくしていけるような、施設の開発や連携ができたらいいなと。やはり地方を盛り上げたいのであれば、行政と絡みながら作っていけるかでできることは大きく変わりますし、子どもたちがおもしろい未来を想像できるような、選択肢が広がるようなものを創っていくことが僕が将来的に目指していく姿かなと思います。

まとめ

安井さんありがとうございました!

いかがでしたでしょうか?ご経歴を拝見させていただいた時からパッションのすごい方だ…!と感じていたのですがそれを越えてくる、独自ビジョンとアプローチ姿勢を持った方でした。

地方企業を筆頭に、若い世代の採用に悩む老舗企業や、新卒採用をしばらく実施していない優良企業様も多いと思います。時代の変化が激しい昨今、良くも悪くも採用形態は毎年同じではないですし、「Z世代若者と企業の共創」という安井さんの事業テーマは多くの企業様に刺さるものだな、と非常に参考になりました。

そしてとにかく「行動量」!!行動することで多くの情報を得られますし、得た情報が自分を構成すると考えれば行動しない理由はないですよね。私も気を引き締めて、頑張ります!

株式会社PLOWNOWからのお知らせ!

▼株式会社PLOWNOW 公式HP

https://plownow.jp/

株式会社PLOWNOW

代表取締役社⻑ 安井 元汰

香里ヌヴェール学院高校卒業、追手門学院大学心理学部中退。 高校3年の2月、当時18歳で起業。高校生向けに講演事業、大学生向けのオンラインスクールを設立。オンラインスクールの累計受講者数は約300人になる。 現在、PLOWNOWを設立し、学生向けのキャリア支援事業を行っている。
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