ビズスト|BIZ STORY

 

人生と共に歩む1番大きな「買い物」最高のメンバーで届ける工務店

株式会社川上工務店 川上 赳己

今回は、注文住宅領域の事業で活躍をされている川上様のビズストーリーをお届けします。

こんな方におすすめ
・建築業界に興味がある方
・大工から独立を考えている方
こんなことが学べる
・経営者に大事な「事業をやる強い想い」のあり方
・従業員や職人さんとの関わり方

一生の買い物を注文住宅で解決する

事業内容について教えてください。

うちの事業内容は主に新築1戸建てのお家を土地から引き渡しまでを一貫して行う事業をメインにやっています。あとは専門的に大工工事だけを請け負ったり、リフォームを全体的に請け負ったりしています。

-ありがとうございます。HPを拝見する限りだと、住宅のデザインなどからもお任せして良いような企業様なんだろうなと思っているのですが、貴社のクライアントさんになる方ってどのような層なのでしょうか?

比較的若い層が今は多いです。お子さんが小学生に上がる前で、学校選びや友達作りなどが難しくなる前に選ばれる方が多いのかなという印象です。

-確かに私も実家の家が建ったときは小学校に上がる前でした。友達作りなども考えられてお家を建てられていたんですね…!実際都心部だと一軒家に住むよりもマンションに住んでいる人が多い気がするのですが需要としては昔と変わっていないのでしょうか?

全体的には需要としては下がってきていていますね、少子高齢化もあるので日本全国的に着工していくペースっていうのは少しずつ減ってはいっているんですが、一定層必ず戸建てっていうニーズが確実にあるので、 0ではないって感じですね。

起業された背景を教えてください。

-そもそも今の注文住宅だったり戸建などの事業を選んだことに理由はあるのでしょうか?

まず工務店の元となる「大工」という作業を始めたのが、高校生の時に野球部時代の先輩と一緒に部室のゴミ箱を作ったその作業が楽しかったんですよね。そこからそういう作業をする大工工事みたいなものに興味を持って、そのまま大工を始めました。

-野球だからプロ野球とかではなく、その時作ったものがきっかけだったんですか!?面白いきっかけですね。

そうなんです。やっぱり道端で工事をしている職人さんを見ていたとき、キラキラしてカッコよく見えたので、そういう面からも興味があって実際にやってみたいという気持ちに最後はなりましたね。

-ありがとうございます、ではそこから起業前の前職などではどこかで大工仕事をされていたのでしょうか?

東久留米市にある会社で下積みを2年ほどやって3年目の時に独立させてもらいました。 

独立したのも、元々大工を始めた瞬間から自分は工務店っていうものを作りたいと思って、その時は知識もなく漠然とした目標でしたけど、5年以内に自分は会社を作るって決めてたので、 それがたまたま3年目の時にそういう機会があって会社を作ることになりました。

-なぜ3年目のタイミングだったのでしょうか?

当時家庭がうまくいかなくなってきて、その時が0歳と1歳の子供を抱えてる状況だったんですよね。ものすごく手のかかる時期で、今でこそ「夫婦で協力して育児をやっていこう」っていう方々が多いと思うんですが、自分の場合それがあまりなくて。

自分は仕事に集中したい、もっと覚えたい、もっとこう会社作ったりしたい、もっと大きいところまで行きたいっていう思いがあったので、 日曜日もずっと仕事をしていました。当時勤めていた会社は、 一軒家を建てるよりマンションを建てるお仕事が多かったんです。同じ大工でも何種類かあるんですが、やる作業も使うモノとかも違うんです。中でも僕は一軒家を建てる大工さんに憧れていました。 

当時自分はマンションだったので、なかなかそこの作業をする機会がなくて。ずっと学びたい!学びたい!と思ってたら、やっぱり日曜日に学ぶしかなかったんです。そうすると、月曜日から日曜日までずっと仕事をしてるような状況だったんですよね。

そうなってくると、嫁からしても育児に休みがない。せっかくの日曜日で2人でなんとか育児を乗り越えるって思ってた日も仕事に行ってしまう。離婚の手前まで行ったんですが、その時に話し合いの中で自分の親父に言われたのが、「だったら日曜日にやりたい仕事をやるんじゃなくて、平日からやりたい仕事すればいいんじゃないの」って言ってもらったのがきかっけです。

-あとおししてくださるご家族がいるというのは素敵ですね!

事業成長の秘訣は「革命を起こす人間」という意識

競争優位性について教えてください。

ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?

自分はこの業界に対して最前線で何か革命を起こす人間であると思ってます。だから常に前に前進しなければいけないし、それが自分の使命だと思っているので、当たり前に事業が大きくなってきたっていう感じかもしれないです。

-使命感にかられているというか、川上さんが今頑張れている理由ってなんでしょうか?

やっぱり自分は若くして独立をさせてもらって、周りを見渡した時に自分と同じ世代の人って誰1人いないんですよね、まともにこんな会社を作ってる28歳はいまだに少なくて。

仕事を進めていく中で、周りの職人さんから不平不満をよく話を聞くことがありました。やっぱりその人たちにもっと輝いていってほしいし、未来の子供たちが「かっこいい」って思ってもらえる魅力のある仕事だって気づいてほしいなと思っているのでこの部分ですかね。魅力を持ってもらうために価値を上げていきたい。この仕事は良いんだよ、誇れる仕事なんだよっていうところをもっと知ってもらいたいと思っているからこそやってこれたのかもしれないですね。

成長ドライバーについて教えてください。

-これから事業を伸ばしていくにあたって課題になりそうなポイントはありますか?

今はこの会社を上場させるつもりなんですが、拡大するにあたって会社の体制を整えることが必要だと思います。そもそも僕が職人からここまでやってきてしまったので、自分の場合は会社ってそもそもどういう仕組みかも知らないので、このあたりは必要になってくるんだろうなって思ってます。

会社の体制を整える、 仕組みを整えるっていうところが今後課題になってくると思ってます。あとは、自分のこの会社の魅力や強み、 ストロングポイントをしっかりお客さんにうまく伝えられるようになることが必要ですね。

-ありがとうございます。組織の話だと何か小さく始めたことなどはありますでしょうか?

1人、統括部長を採用しました。現場を管理できるように雇いまして、たくさんの現場を請け負っても、その全ての現場を管理できるように、そして営業も同時に行ってもらって、知り合いだけのお客さんじゃなくて、しっかりと全く知らないような消費者の方たちと繋がれるような動きを今してます。

-そうなると、そもそも戸建を買うと決めていないような、マンションを買うべきか・戸建を買うかなどで迷われているようなお客様のご相談ベースからでも良いのでしょうか?

もう全然構わないです。このぐらいのローンの融資がおりそうとか、どこに住もうかっていう、まずその土地探しやエリア探しの段階から一緒に探せるのでよりいいもの出せるかなって思ってます。

-ありがとうございます。では貴社の強みとしてはどこになりそうでしょうか?

うちは基本的に職人さんを集める時に、 自分が目で見ていいと思った職人さんしか呼んでないんです。他のローコストメーカーや他の会社さんっていうのは、なるべく職人さんに安くやってもらって、値段を抑えてお客さんに見栄えがいいものを渡してる。

うちはそうではなくて、いいものを提供するためにはいい職人さんが必要だから安くはならない。その代わりメンテナンスがいらなかったりだとか、 細かい仕上がりがちゃんと綺麗に収まってる、しっかりとしたものを提供できるために、自分が目で見ていいと思った職人さんだけに声をかけてやってるので、品質の面が確実に違うだろうと思ってます。

起業する方へ「誠実さ」が信念・哲学

川上さんの考える『経営』について教えてください

川上さんが経営をする上でこだわっていることはなんでしょうか?

従業員に関して言うと、どうやってモチベーションを保っていけるか、従業員の気持ちを常に考えて毎日仕事をしてもらってますね。じゃないと、やっぱり仕事が楽しくないだろうし、毎日面白くないだろうなと思って。

せっかく自分の会社に来てくれて、一緒に仕事やって一緒に辛い思いや楽しい思いをいっぱいしているのに、楽しくない会社だったらイヤだなと思うんで、従業員が今どんな気持ちかなっていうのは常に考えてますね。今ちょっと苦しいのかなとか、 なんかあったのかなとか思ったら、常に声をかけて、たわいもない話とかコミュニケーションを取るようにしてますね。

お客さんに対しては「誠実さ」ですかね。自分は大工さんなので、卓上でも自分で勝手に脳内で建物を作れるので、普通の人ではわからない部分まで作れるか作れないか判断ができます。普通の営業さんだと大工さんにいちいち相談しないとわからないことがあったりしても、僕の場合は自己解決できるので、無理難題でも比較的できることが多いです。

色々なご経験から、起業当初(社長就任当初)の自分に対して、気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

やっぱり最初は1人でやると思うんで、どうしても書類の作業や税金のことだったりとかは絶対におろそかになるので、早めに税理士さんは雇うべきだと思うし、事務関係に強い人が周りにいれば体は楽になるんじゃないかな。自分はまだ事務員さんがいないので、事務作業も自分でやっているのですごく大変ですね。自分の時間がないというか、お仕事して帰ってきてまたお仕事するので、 その辺は自分の時間もやっぱりなくなるかなと。

もう1つは自分は個人事業から法人なりしたんですけど、 会社っていうのは社長と会社は財布が別だっていうのを認識するのに、やっぱり最初時間かかりましたね。個人事業の場合は、入ってきたものは全部自分のお金だったので、そのままの認識でいたんですが、だんだん理解していくごとに、会社は会社のお金、あくまで自分はお給料をもらって役員報酬で仕事をしているんだっていうのが ちょっとわかるようになってきましたね。その辺を早く認識しないと、変なお金の使い方をしてしまって、 自分が痛い目を見ることがあると思うのでそこは注意が必要かなと思います。

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

毎日毎日、朝も早くて、夜もそんなにすごく早く帰れるわけでもなく、 毎日大変な思いでやってくれてると思うんで、本当にそこはすごい感謝しています。 自分が会社を大きくしたいからこそ普通の会社よりももっと大変だったりとか、求められるものも多いのに何も文句を言わずに、二つ返事でみんなついてきてくれて、もう本当にありがとう。感謝しかないですね。 

その代わ自分はどういった部分で恩返しできるかっていうのは、お金の面だったりとか、これから先上場していくことで、自分たちで作り上げたんだっていう達成感を与えてあげられたらなって思ってるんで、これからもついてきてくれたら嬉しいですね。

これからの夢や目標を教えてください

まずは上場させていくっていうところをこう目標に置いています。その後、自分はもっとまちづくりや町おこしをしたくて、自分が今お世話になってる埼玉県や関東、日本などを、建築でこう盛り上げていけるような会社にしていきたいなと思ってます。ゆくゆくは、自分はあと10何年かすると子供が家出ていくので、海外にも挑戦したいなと思ってますね。

 海外に日本の建築物、日本の建築っていうのをぶつけたいなと思っていてそれが今の夢です。

株式会社川上工務店からのお知らせ

▼公式HP

https://kawakami-kohmuten.com/

 

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