ビズスト|BIZ STORY

 

真心込めたサービスがファンを増やす。肌で悩む方々を救うスキンケアブランドへ。

株式会社 アイ・ドット・クオリティ 伊藤 貴祥

今回は、化粧品領域の事業で活躍をされている伊藤様のビズストーリーをお届けします。

こんな方におすすめ
・化粧品販売事業を展開している方
・お客さまとの信頼関係に苦戦している方
・自分の仕事に疑問を感じている方
こんなことが学べる
◆こんなことが学べる
・お客さまとの信頼関係を築くためには
・自分の芯をブラさないことの大切さ

人々の肌の悩みをオリジナル化粧品で解決する

事業内容について教えてください。

当社オリジナルスキンケア製品である「肌◯(はだまる)」を開発・製造しています。

元々は前職で働いていた会社で展開していた事業でしたが、私が起業した際にその事業だけ買い取ってきたという形になります。常にお客様の立場に立ち、敏感肌・トラブル肌の方が安心してお使いいただけるように努めています。本来であれば製造メーカーが原料、容器、パッケージをすべて取りまとめて商品が出来上がるのですが、弊社は、原料、容器、パッケージまで全て個別に取引を行い製造メーカーに送ることでコストダウンを図っています。また、製造メーカーと直接商品開発を行うことで最新の技術を常に取り入れ、厳選した高品質な成分を丁寧な処方で製造しています。そして、ヒトが本来持っている「保湿成分」にこだわることで、肌が本来持っている「バリア機能」を健やかに整え安心・安全を追求しています。

起業された背景を教えてください。

身内や友人に胸を張って「この製品を使って!」と言えるような化粧品を作りたいと思ったことがきっかけでした。

2006年にリクルーティング会社で営業担当をしていた化粧品メーカーにて、組織体制の構築、採用、研修を行うために役員として転職しました。そのとき、子供が生まれ乳児湿疹や皮膚の乾燥が気になり、研究開発担当者に、乳幼児にどの自社商品を使用すれば良いか相談したところ「今の自社商品は乳幼児には使わないほうが良い」と言われ、他社商品の紹介を受けました。自分たちが作っている商品を使えない人がいることに驚き、ショックと疑問を持ち、理由を調べていくと研究開発部門と経営陣の考え方に乖離があることに気付きました。

研究開発部門が考える「本当に肌にとって必要な化粧品創り」のため、日々既存商品の改善や新商品創りに力を入れましたが、よりよい原料を配合することは原価が上がることもあり、なかなか承認されず、原料の品質低下を指示されている状況でした。「顧客志向」ではなく「利益重視」への経営陣に疑問を持ち、また組織人での限界を感じるとともに、将来自分の子供に胸を張って言える仕事をしたいと思い34歳で独立を決意しました。

とても熱い気持ちを持って起業されたんですね…!

当時役員だったこともあり年収も高く、子どもを育てていく責任があった私にとっては難しい判断でした。しかし、このまま働いていても「お父さんの仕事はかっこいい仕事だ!」と胸を張って思ってもらえないのではと思いましたし、身内や友人に堂々と「この商品とてもいいから使ってね!」と言えるような化粧品を作らなけれなならないと思い、起業を決意しました。

表ではいい顔して裏では言えないことをしているなんて恥ずかしいことですし、私は胸を張れるようなかっこいい生き方をしたいと思っているので、この決断をして良かったと感じています。子どもも幼稚園の先生に「肌◯いいよね!」と話してくれていたみたいですし、今後も誇れる仕事をしているお父さんでいたいです。

直筆の手紙で誠意を伝える

競争優位性について教えてください。

ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?

「お客さま1人1人に寄り添い、信頼を積み上げてきたこと」が1番の要因だと思います。

独立後、会社員時代の代理店の社長さんやオーナーさんは「君のこと応援するよ」と言ってくれていましたが、私が創業者と大喧嘩して独立したせいで「伊藤と取引したら契約を切る」と言われてしまったみたいで代理店さんたちはどうすることもできず、商品はあっても販売先がないという事態になりました。スキンケアのオールインワンの中では後発ですので、誠実に積み上げていく必要があると思い「お客さま1人1人に直筆の手紙」を書いて送っていました。お客さまが増えていくと書くことが大変になるので「1枚書いたものをコピーして送りましょう」と言われましたが、それでも直筆にこだわり続けました。その結果、急激な伸びはなくとも今も110%〜120%ほど毎年伸び続けられています。

成長ドライバーについて教えてください。

-これから事業を伸ばしていくにあたって課題になりそうなポイントはありますか?

「認知度を高めること」が大きな課題になってきます。

身内や友人にも胸を張っておすすめできる安心安全な商品を作ってきましたが、認知度が高くないとどんないい商品も使ってもらえません。これまではSNSを使っていませんでしたが、今後は運用しながら認知度を増やしていく必要がありますね。今回取材いただいているビズストさんの記事も認知度を高める1つの要因になってくれたらいいなと思います。

お客さま目線の仕事が会社を成長させる

伊藤さんの考える『経営』について教えてください

伊藤さんが経営をする上でこだわっていることはなんでしょうか?

「当たり前のことを当たり前にすること」です。

お客さまのために仕事をすることは当たり前のことですが、我々販売側は何千〜何万という単位で製造しお届けするため、1つの化粧品への意識は「数ある中の1つ」になります。しかし、お客さまにとっては「最初の1つ」「大事な1つ」です。その意識を持って仕事ができているかが非常に大事だと考えています。ですので、梱包時に歪んでいないか、違和感なく綺麗にお届けできているかを常に意識するようにメンバーにも日々伝えています。

当たり前のことを当たり前にすることでお客さまにファンになっていただけて、着実に売上をあげることにつながると考えています。

色々なご経験から、起業当初(社長就任当初)の自分に対して、気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

「周囲の方々に感謝をすること」ですね。

社長1人では会社はうまくいきませんし、メンバーや支えてくれる人たちがいるからこそ会社を経営していくことができます。その感謝の気持ちを忘れずにいることが経営をしていく上で大切だと思います。

また、社長になると様々な営業話や美味しい話が舞い込んできます。ですが、中には怪しいものもありますし、「このサービスいいな」と思ったものを1つ1つ取り入れているとコストがかかりすぎて痛い目を見るので、しっかりと見極めながら本当に必要なものだけを取り入れるようにするといいと思います。

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

メンバーの日々の頑張りにはとても感謝しています。

やはり私1人では何もできないですし、みんながいてくれるから会社が成り立っています。時には厳しいことを言うこともありますが、それはみんなの成長を考えてのことです。会社が成長していくためには私だけが成長しても意味がなく、メンバーみんなの成長が必要不可欠です。もちろん仕事のスキルもそうですが、人としてのスキルも高められる場として会社をより良いものにしていけたらと考えています。

これからの夢や目標を教えてください

「特別なものではなくても、家にあって当たり前の商品にしたい」と考えています。

企業規模に関しては、前職で大変な思いをしたこともあってそこまで大きくしたいとは考えていませんが、10年・50年・100年かけてでも家にあって当たり前であり、あることで安心感を与えるようなモノとして「肌◯」という商品を世の中に残し続けたいと思います。

株式会社 アイ・ドット・クオリティからのお知らせ

スキンケアお役立ちwebマガジン

https://hadamaru.com/mag/

敏感肌・トラブル肌で悩む方が、最後にたどりつくスキンケアブランドをつくりたい。

スキンケアブランド「肌○(はだまる)」によるwebマガジンです。

▼肌〇-HADAMARU-公式サイト

https://hadamaru.com/

敏感肌・トラブル肌用スキンケア肌〇(はだまる)

株式会社 アイ・ドット・クオリティ

代表取締役 伊藤 貴祥

1977年大阪府出身。 化粧品メーカーに入社したことがきっかけで、様々な肌トラブルで悩む方の現状を知り、お客様の立場に立って「より良い化粧品とはどんなものか?」を考えるように。 肌本来の役割である「バリア機能」を健やかに整えることに辿り着き2011年にスキンケアブランド「肌〇」を立ち上げ、2013年に株式会社アイ・ドット・クオリティを設立
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