ビズスト|BIZ STORY

 

自身の想いを実現させる女性社長の確かな手腕。価値あるプロダクトで愛せる企業を作る。

株式会社アンドエーアイ 西 真央

今回は、アプリ開発領域の事業で活躍をされている西様のビズストーリーをお届けします。

こんな方におすすめ
・アプリ開発事業を展開している方
・自社サービスでうまくいっていない方
こんなことが学べる
・IT企業のお客さまとの付き合い方
・社長が1歩を踏み出すための考え方

アプリ開発でお客さまの「欲しい」を叶える

事業内容について教えてください。

メイン事業として「アプリ開発・AIサービス開発」を行っています。

現在注力しているサービスは、自社で運営している勤怠管理システム「KANRIL」というもので、「中小企業の1歩目のDXを支援する」というビジョンで進めている事業になります。サービス導入をお勧めしている企業規模としては、数名規模の会社さんから多くても300名規模の会社さんとなっており、現在導入が進んでいるお客さまもその規模の会社さんがほとんどですが、その中でも30名〜60名規模のお客さまが1番多いという状況になっています。

勤怠管理システムサービスというと、一般的には1人あたり◯円みたいな仕組みが多く、従業員が増えるごとにコストも増えていく点が懸念とされていますよね。

そうですね。一般的にはそのような仕組みが多いですが、当社の勤怠管理システムは「〜30名まで◯円」「30名〜60名まで◯円」のような仕組みにしているため、コストの面では導入ハードルはとても低くなるのではと思っています。当社も創業時、勤怠管理システムを導入する際「1人につき◯円という仕組み」にハードルを感じていたこともあり、現在のような形にしています。

起業された背景を教えてください。

「アプリを自分で作りたい」という思いがあったことから起業を決意しました。

元々は会社員としてWEB会社で働いていて、WEBは自分で作れるようになりましたが、その当時の2018年ごろはアプリが主流になってきていて、親世代が使うコミュニケーションツールもメールからLINEなどに変わっていっていました。その頃から「アプリの事業をしたい」という思いが芽生え始め、会社にも意見しましたが、歴史のある会社だったこともあり簡単には方向転換することが難しいという返事を受け、私と同様にアプリ事業をしたいと考えていた友人3人と起業を決めたという流れになります。

ありがとうございます!ビズストの取材でも「友人同士で起業するとうまくいかないことが多い」という話を聞くことが多いですが、西さんはどうでしたか?

起業当初から全く衝突はありませんでしたね。

3人とも別々の分野出身だったこともあり、それぞれの担当領域や役割がしっかり分けられていて、お互いにリスペクトをしながら仕事に取り組めていました。ですので、「この領域に関することはこの人に任せよう」という部分まで共通認識として持っていたことが大きかったと感じます。

お客さまに寄り添える「受託開発」が会社を変えた

競争優位性について教えてください。

ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?

「受託開発を始めたこと」が当社にとって1番のターニングポイントになりました。

アプリ開発を全くしたことがなかった人間がアプリ開発の会社を立ち上げて、解像度が低いところからコツコツ勉強して形にすることができるようになり、お客さまの思いや考えに寄り添いながらアプリを作ってきたことが大きな要因だと思いますね。

自社サービスを作ろうとしていたこともありましたが、売上が立たなかったことですぐに受託開発に切り替えられたスピード感も大事な部分だったと感じます。

成長ドライバーについて教えてください。

-これから事業を伸ばしていくにあたって課題になりそうなポイントはありますか?

「営業の弱さ」が1番の課題になってきますね。

現在当社には営業は1人もいなくて、クリエイターや開発者、ディレクターしかいないという状況です。営業を採用すれば解決しそうに思えますが、「自分ができないことを指示するのは難しい」という経験があることから、自分自身が営業のノウハウを蓄え、教えたり支持できるようにならないと根本的な解決にはならないと考えています。

私はずっと営業をしてきましたが、確かに営業以外のことを教えたり指示したりすると想像すると難しいですね…。

そうなんです。ですので、自分自身として、会社として成功体験を積み上げてから営業にも力を入れて売上を上げていくことに注力していきたいですね。

1歩踏み出す勇気が会社を左右する

西さんの考える『経営』について教えてください

西さんが経営をする上でこだわっていることはなんでしょうか?

「人と人とのお付き合い」を大切にしています。

IT企業というと、打ち合わせもオンラインですしサービス自体もアプリなので「人間味に欠ける」と思われがちです。ですが、お客さまは人ですし、アプリを作る我々も人です。どこまでいっても人と人との付き合いが大事になることは変わりませんので、お客さまの想いや考えをしっかり聞いてサービスに反映させることを創業当初から意識し続けています。状況によっては先方に伺って直接お話しさせていただくこともありますし、当社の社員とも定期的に1on1しながら「どのような想いで仕事をしているのか」などを聞きながら人として向き合っています。

とても素敵です…!ですが、今後企業拡大をしていくと、西さんご自身が全員とコミュニケーションを取ることが難しくなってきますよね。

そうですね。これまでは社員数20名以下で運営していたのでギリギリ全員とコミュニケーションを取れていましたが、昨年から拠点が東京と大阪の2つになり、今後社員数も増えてくることが予想されるので、今年から「会社の組織化」を重点的に取り組んできました。今後も組織化を進め、中間管理職に権限を委譲しながら私が大事にしてきた想いを引き継いでもらいたいです。

色々なご経験から、起業当初(社長就任当初)の自分に対して、気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

「失敗を恐れずに挑戦すること」が大事だと伝えたいです。

会社を経営していきながら拡大のために様々なことに取り組もうとすると、すべての事象が初めてのことばかりです。人は経験のないことに不安を感じてしまうものですが、1回経験すると要領を掴んでスムーズに進めるようになります。それが自身の成長となり、結果として会社の成長につながりますので、恐れることなく1歩を踏み出すことを意識して欲しいです。

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

感謝は大前提ある中でも、日々感じていることは「驚き」です。

全社員が私の期待を超えてくる成果を上げてくれますし、私も焦ってしまうくらい社員の成長率が著しいと感じます。それに合わせて私の期待度も上がっていますが、毎回それを超えてくるので日々驚かされていますし、「たくさん成長してくれてありがとう」と伝えたいですね。

これからの夢や目標を教えてください

「KANRIL」の導入社数2万社突破」を目標として掲げています。

当社で新しいミッションとして「世の中にポジティブな影響を与える」と定めましたが、2万社突破が世の中にポジティブな影響を与えたという1つの指標になると考えています。その結果、2万社以上の会社で少しでも業務が楽になったり、課題が解決できていることにもつながりますので、そこを目標として頑張っていきたいです。

株式会社アンドエーアイからのお知らせ

▼株式会社アンドエーアイ HP

https://andai.net/

▼KANRILサイト

https://kanril.net/

株式会社アンドエーアイ

代表取締役社長 西 真央

1992年兵庫県出身。2013年にIT企業に入社し、webデザインやweb制作の業務を担当する。 2018年にLINEでのコミュニケーションや、TikTokの大流行をきっかけにアプリに可能性を感じ、アプリ制作会社の設立を決意。 現在は勤怠管理サービスのカンリルを通して、まだDX化を実現していない全ての企業の「一歩目のDX」を支える企業になることを目指している。
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