ビズスト|BIZ STORY

 

クラウドサービスで企業の成長基盤を強化する。IPOの先を見据えたガバナンス整備支援

Uniforce株式会社 砂田 和也

今回は、IPOクラウドサービス領域の事業で活躍をされている砂田様のビズストーリーをお届けします。

こんな方におすすめ
・IPO(上場)を目指している方
・組織や仕組み化に力を入れていきたい方
こんなことが学べる
・組織作り
・部下への権限委譲の仕方(仕事の任せ方)

IPOを目指す企業の情報をクラウドサービスで解決する

事業内容について教えてください。

私たちUniforce株式会社は、事業内容として4つの軸があります。クラウド事業、コンサルティング事業、デザイン事業、そして人材紹介や人材教育事業です。主な収益源はクラウドとコンサルティング事業になります。クラウド事業においては、「IPO準備クラウド」と「クラウド決算開示管理サービス」の2つのサービスを展開しています。これらのサービスは、企業のガバナンスや法定書類の作成を支援するために提供しています。

-ありがとうございます。特にIPOや上場企業をサポートする内容なのですね。クラウド事業の具体的なサービスについてもう少し詳しく教えていただけますか?

まず、「IPO準備クラウド」は、企業が成長する過程で必要なガバナンスを整えるためのツールです。スタートアップや中小企業がIPOやM&Aを目指す際に、何をどのように進めれば良いかをサポートします。たとえば、人事労務のセルフチェックや株主名簿の作成など、企業運営に欠かせない機能を備えています。

もう一つの「クラウド決算開示管理サービス」は、上場企業が作成・提出する法定書類の作業を効率化するシステムです。有価証券報告書や四半期報告書の提出期限を管理し、正確に提出できるよう支援しています。

-ガバナンスと法定書類の管理は、企業の持続的な成長に欠かせない部分ですね。御社のサービスを利用することで、IPO準備やその後の運営もスムーズに進むということですね。

そうですね。IPO後もガバナンスの強化が重要です。私たちの目指しているのは、IPOをゴールにするのではなく、企業が成長し続ける基盤を提供することです。

起業された背景を教えてください。

もともと私は2013年に公認会計士としてキャリアをスタートしました。その後、監査法人や税理士法人での経験を通じて、企業の財務やガバナンスに関わってきましたが、その中で、単に会計士としての役割だけではなく、もっと広く企業をサポートしたいという思いが強くなっていきました。特に、ガバナンスが不十分な企業は成長の過程で苦労することが多いと感じ、そこでガバナンスを軸にした事業を展開するために、Uniforceを立ち上げたんです。

-ガバナンスの重要性に気づかれたことが起業の大きな動機だったんですね。

そうです。企業の成長には、営業やマーケティングといった表向きの活動だけでなく、ガバナンスをしっかりと構築することが重要だと思っています。これがないと、企業の基盤が脆く、長期的な成長が難しくなってしまいます。だからこそ、私たちはガバナンスを強化し、企業が持続的に成長できるようサポートすることを使命としています。

事業成長の秘訣は「自分ができないことを組織化すること」

競争優位性について教えてください。

ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?

片肘張らない程度に組織を作ってきたっていうのがあるのかなと思っています。 

それは1つに私自身が自分の能力を理解してたからかなっていう風には感じています。 例えば、「僕、営業はちょっとできましたよ」っていう話をたまにしたりするんですけど、でも必ず僕は「ちょっと」や「一応」って言葉をつけるようにしているんです。

なぜなら営業のプロではないっていうのは自分自身で分かっていたことなので、しっかり営業組織を作り上げたことによって、しっかりそこのメンバーが活躍してくれて売り上げが伸びてきたであったりとか。僕はコーディングできるわけでもないですし、プロダクトの設計やマーケティングができるわけでもないので、色々な分野のメンバーが集まってきてサービスが展開できるようになってきたのはみんなのおかげです。

-ありがとうございます。ですが人を集めるのも社長の仕事ですもんね、きっと砂田さんの熱量をみなさんが感じてらっしゃるんだと思いました。

人数も昨年から今年にかけては3倍に成長してきているっていうのも、1つの成果になるんじゃないでしょうか。縦割りのガチガチの組織を作るのではなく、柔らかい相互互換性のあるような組織を作るっていうのが1つのきっかけになっていると思います。 

だから答えとしては「自分のできないところを組織化する」っていうのが1番の要因です。

成長ドライバーについて教えてください。

-これから事業を伸ばしていくにあたって課題になりそうなポイントはありますか?

引き続き邁進していくしかないんですけど、今までは勢いだったりとか人が増えてきたことに対しての構築といったところに多くの時間を割いてきてしまっているので、 その人が持っているものやスキルをしっかり可視化して、戦略としてしっかり落とし込んでいきたいと思います。KPIなど数字と定性的なところも管理していくところが課題になりそうです。

あとは数字で管理することにより組織も固くなってしまう可能性もあるし、柔軟に考えるべきところは今の風土や風潮は残していきたいですね。

起業する方へ「できるかできないかで判断しない」が信念・哲学

砂田さんの考える『経営』について教えてください

砂田さんが経営をする上でこだわっていることはなんでしょうか?

そうですね、こだわっていることとしては、「身の丈にあった行動をする」ということですね。自分ができること、できないことをしっかり把握して、それに基づいて行動することが大事だと思っています。例えば、自分ができないことに関しては、その分野に詳しい人に任せることが重要です。私自身、営業やプロダクト開発が得意ではないので、優れた人材を集めてチームを構築してきました。

-自分ができないことを理解し、それを補完するための組織を作るということですね。

その通りです。また、私は「経営は仕組み化の連続」だと考えています。マーケティングや営業、バックオフィスなど、すべての業務を仕組み化し、効率的に進められる体制を整えることが重要です。それによって、組織全体が安定し、長期的な成長を実現できると思っています。

-ありがとうございます。ちなみに他にも、日常的に意識していることはありますか?

あります。もう一つ大切にしているのは、「1人で決めない」ということです。もちろん、時には自分1人で決断しなければならない場面もありますが、できる限りチームで話し合って決めるようにしています。メンバーと意見を共有し、協力し合うことで、より良い判断ができると思っています。

色々なご経験から、起業当初(社長就任当初)の自分に対して、気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

そうですね、一番伝えたいのは「できるかできないかで物事を判断しない」ということです。多くのことはやってみなければわかりませんし、実際に気にしている問題の大部分は起こらないことが多いんです。だから、まずは行動することが大切だと思います。そして、人や資本の管理をしっかりすることも重要です。ガバナンスを整え、しっかりとした基盤を作ることで、長期的に成功する可能性が高まります。

-行動することが大切、というお話は非常に共感できます!

私自身も、とりあえず行動してみたことで、今こうして多くの人に支えられていると感じています。行動することで新しい道が開けることが多いので、まずは一歩踏み出してみてください!

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

そうですね、感謝の気持ちは常にあります。基本的に、私は最終面接を担当させていただくことが多いのですが、その際に感じるのは、うちのメンバーは非常に真面目で丁寧な人が多いということです。もっと自信を持って、縦横無尽に活躍してほしいなと思っています。

実は、メンバーには「もっとやればいいのに」という感覚があります(笑)私はメンバーたちが本当に高いポテンシャルを持っていると確信しています。それぞれの能力をさらに発揮して、もっと自由にチャレンジしてほしいです。私がメンバーに仕事を任せているのは、そのポテンシャルに賭けているからなんです。

-社長からそう言ってもらえる環境にあるのって素敵ですね!

そうですね。そして、私たちの会社での経験は、将来どこで働くことになったとしても必ず役に立つものだと思っています。転職しても、自分で起業しても、今ここで得られる経験やスキルは大きな財産になるはずです。だからこそ、日々の仕事を大切に、無駄にせず頑張ってほしいと強く思います。

-その思いがメンバーにも伝わると、さらに強いチームができそうですね!

本当にそう思いますし、すでにそのように体現しているメンバーもいます。メンバーに対しては感謝の気持ちしかありませんし、これからも一緒に事業を大きくしていければと願っています。

これからの夢や目標を教えてください

 

目標としては、私たちの会社を日本の経済にインパクトを与えられる企業に成長させることです。もっと大きな夢を言えば、世界の全ての証券市場に上場することです。もちろん、現実的には特定の市場に上場すれば十分かもしれませんが、私たちのサービスを世界中の企業に提供し、多くの国々で使ってもらいたいという思いがあります。具体的には、200近い国で私たちのサービスが使われ、企業の成長を支える存在になりたいです。

Uniforce株式会社からのお知らせ

▼IPO準備クラウド

企業価値向上に貢献し、上場までの道のりを完全サポートするクラウドツールです。

上場後の成長も視野に入れたガバナンス構築の設計が可能です。

https://uniforce.co.jp/ipo/

▼クラウド決算開示管理サービス

公認会計士がつくった決算開示業務に特化したクラウド決算開示管理サービスサービスサービスです。

決算開示業務をミスなく効率的に遂行でき、業務のプロセスを可視化し属人化を防ぐ仕組みを提供します。

https://uniforce.co.jp/disclosure/

▼BPO経営支援サービス

企業の成長フェーズに合わせた最適な支援をご提供し、バックオフィスから持続的な成長の基盤づくりを推進します。

http://uniforce.co.jp/bpo-consulting/

Uniforce株式会社

代表取締役 砂田 和也

有限責任あずさ監査法人で、主に法定監査、IPO支援、M&A等を担当。 その後、2017年税理士法人事務所wimgを設立、 続けて2020年8月にUniforce株式会社を設立し、代表取締役に就任。 クライアントの税務顧問として関わる中で、 法人内の新規受嘱審査がなかなか通過しない現実にジレンマを抱き、 IPOを望むベンチャーに監査法人の監査や 上場審査に耐えうる体制整備を支援したいと強く感じていた。 それらの課題を解決に導くため「SaaS×コンサルティング」DXサービスを次々に展開。 今後も新たなDXサービスを準備中。 2016年公認会計士登録、2017年税理士登録。
詳細ページへ

新着インタビュー記事