株式会社スリーエーコンサルティング 竹嶋 寛人
今回は、コンサルティング領域の事業で活躍をされている竹嶋様のビズストーリーをお届けします。
- こんな方におすすめ
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・コンサルティング領域にご興味のある方
・これから人事設計について考える方
- こんなことが学べる
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・顧客に合わせた価格設定
・人事設計
株式会社スリーエーコンサルティング 竹嶋 寛人
今回は、コンサルティング領域の事業で活躍をされている竹嶋様のビズストーリーをお届けします。
ISO9001、ISO14001、ISO27001、プライバシーマークといった企業が取得する第三者認証の新規取得・運用・更新をサポートしている会社です。
ISOやプライバシーマークは、取得していることが取引の条件になっていたり、企業価値を向上させる要素として多くの企業が取得を考えますが、取得までには膨大な作業と時間、多くの専門知識が必要になります。
当社では、認証についての知識やノウハウを提供すると共に書類作成などの手を動かす作業まで支援することで、お客様の負担を軽減し、スムーズな認証取得や更新を可能にしています。これまでに8,000件を超える支援実績があり、現在進行形で3,600社のお客様をお手伝いしています。
お客様からは「他社の事例や経験に基づいた情報を提供してくれるので非常に助かる」「不安なく審査までスムーズに進められた」といったお喜びの声をいただいており、おかげさまで3年連続『ISO・Pマーク支援実績数No.1』を獲得しました。
-ありがとうございます!ISOもPマークも申請などは本当に大変ですもんね。貴社のお客様になる企業様の場合だと、「すでに取らないといけない」という方と「取るか迷っている」という方だとどちらがメインのお客様になるのでしょうか?
「すでに取得が決まっている」「取得するか迷っている」どちらのパターンもあります。
ISOもプライバシーマークも、基本的にはお客様から「取得しないと仕事あげないよ」と言われて取得されることが多いです。
「取得が決まったけど、何から始めたらいいか分からない」という方や「取得するか迷っているので、とりあえず情報収集をしたい」という方がウェブで調べて問合せをしてきてくださいます。あとはお客様からの要求があり「急ぎで取得したい」という方からのお問合せも多いですね。
-そうなると、お客様の要望によっては申請以外の実務部分を希望される方もいらっしゃいそうだなと思うのですが、コンサルタントの方はどのようなサポートをされているのでしょうか?
実務部分も含め、一貫して伴走支援を行っています。
中には「実務は自社でやりたい」というお客様もいらっしゃるので、その時はなるべく「こんなやり方をした方がいいですよ」「テンプレートをお渡ししますね」というようなアドバイス中心のコンサルティングを行うようにしています。
-伴走が必要となると、貴社にいらっしゃるコンサルタントの皆さんもかなりの知識量が必要になってくるのではないかと感じますね…
そうですね。基本的にはISOもプライバシーマークも会社の標準を作る規格なので、規格の知識があれば、コンサルティングはできると思います。ただ、お客様と話す時には、その業界の知識だったり会社のちょっとした経営や業務知識があった方がお客様から喜ばれますね。
-知識もついてとても良い経験ができそうですね!別のサービスになるかと思いますが、貴社のSDGsコンサルティングというサービスはどのようなサービスなのでしょうか?
SDGsは、金融機関などもコンサルティングサービスを行っていたりしますが、「SDGsのパートナー登録をしたら終わり」「WEBにSDGs宣言を掲載したら終わり」というようなサービスが2年ほど前までは多かったです。
当社のSDGsコンサルティングは、それだけで終わるのではなく「SDGsの活動ってすごくいい活動なんだよ」ということを社内に浸透させるためのサポートや、ISO14001という環境に関するISOがあるので、 その環境の目標に紐付けてSDGsの活動を行うサポートなどを行っています。お客様の内部に入って、こちらも伴走型で支援を行っている形ですね。
-ありがとうございます。最後に健康経営優良法人認定サポートもされていると思うのですがこちらの事業はどういう背景でスタートしているのでしょうか?
当社は、ISO・プライバシーマークを主軸に、認証のサポートを得意としている会社です。
その実績を活かしてSDGsや健康経営、くるみんなどの申請、導入サポートでも企業様のお役に立てるのではないかと思い、サービスを始めました。
–ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?
ISOのコンサルティングを始めた当初は、 ”アドバイス中心” のコンサルティングを行っていました。
しかし、あるお客様から「アドバイスだけのサポートはいらない、もっと深く支援してほしい」と言われたことをきっかけに「じゃあ、手も動かすサービスをしよう!」と、現在の ”書類作成もお手伝いする” サービスを始めました。
当時では考えられないくらい安価である月々2万5000円(当時)の定額サービスを打ち出して、徐々にお客様が増えていったという感じですね。
そこからISO・プライバシーマークの市場に向けてWEBマーケティングを強化し、営業活動も積極的に展開しました。
定額制のサービスということもあり、お客様との長期的な関係構築を重視し、解約がなるべく出ないようにお客様の不満足要素を減らしながら、満足度を高めていくような活動に注力してきました。 その結果、お客様数が3600社を超えるまでに成長しました。
-これから事業を伸ばしていくにあたって課題になりそうなポイントはありますか?
ISOやプライバシーマークの市場規模は限られており、成長産業ではありません。とはいえ市場シェアもまだ十分に獲得できていないため拡大の余地はありますが、国内のISO・プライバシーマーク以外のサービスも提供していく必要があると考えています。
そのため、当社では海外展開やSaaS型サービスの提供を始めました。
ISO・プライバシーマークのコンサルティングサポートでは、申請以外にも作業部分もお手伝いさせていただいているので、当社のナレッジをシステムで展開することによって、少しでも楽にISOやプライバシーマークの運用、更新ができるような状況を作っていきたいと思っています。
自社で運用をしている方向けのサービスを展開し始めた というところですね。
–竹嶋さんが経営をする上でこだわっていることはなんでしょうか?
やはり「会社を大きくしていきたい」というのが第一にあるので、売上や利益など、「会社が成長するような形」で意思決定していくことを大事にしていますね。
あとはやっぱり、自分一人の会社ではなく、みんなの会社なので「働いてくれているみんなにどんどん還元していく」という点は大事にしたいと思っています。
-ありがとうございます。参加されている他の企業様でも50〜100名前後の企業さんが多いので参考にお伺いしたいのですが、貴社のように拡大していくにあたって組織的に課題などを感じる部分はありますか?
来期からまた変わりますが、実は職務と職能が混在している状況です。
「良い評価を取ったし、結構働いてもらっているからとりあえず昇進させておくか」みたいなケースも中にはあります。
例えば、部長のポジションだとして、役職としては部長だけど、「その人の職務って他の部長と比べてどうなの?」となった時に、誰も答えられないんですよね。
こういう人がどんどん増えてくると、ポジションにいる人たちだけが多くなって、そのポジションに行ける人たちも少なくなっていく、上が詰まっていく組織体系になってしまうんです。
そこに課題を感じているので、役職と職務をしっかりと分けて、総合職や専門職などの区分も明確にして、みんなが給料を上げられるような人事設計にしていきたいと思っています。
今もずっと思っていますが、恵まれた環境でやらせてもらっていると思うので、 周りにいる人たち、だから仲間かな。「周りにいる仲間は大切にしろよ」と伝えたいです。
本当に皆さんには日々感謝しています。
どんどん会社を大きくして、もっともっとみんなが夢を持てる会社にしていきたいと思っています。
会社をどんどん大きくしていきたいという目標しかないですね。大きくしていかないと潰れてしまいますし、成長していきませんからね。
死ぬまで止まらずに、いろんなことをしていきたいです。