ビズスト|BIZ STORY

  

料理のチカラで「人助け」北の大地から届ける最高に楽しい料理店

Bonheur du mangier 合同会社 冨士原 慶宣

ビズストーリー編集長の大田原です。
「社長」による「社長」のための「社長」ストーリーをお届けするのがビズストーリーです。たくさんの社長の方から、様々な視点での学びを得て自分だけのビズストーリーを刻んでいきましょう。

今回は、飲食領域の事業で活躍をされている冨士原様です。

こんな方におすすめ
・飲食店経営をされている方/したい方
・イベント事業の一環として催事出店やホテルケータリングに興味がある方
・飲食店の店舗運営を検討している方
こんなことが学べる
・将来的にお店を持った時のイメージ
・紹介をもらうために自分ができること

生粋の料理人、冨士原さまの生い立ち

-冨士原さんのご経歴を教えてください

僕がなぜ料理をやり出したかと言ったら、 高校卒業した時に、大学行くつもりもなかったし、何しようかなと思ってたんです。僕は小学校の時から料理好きだったんですけど、「あ、料理面白そうだな」と思って。そのあと大阪の辻調理師専門学校を卒業して就職した当時から「お店を持ちたい」という気持ちがあったんですよね。まあ、いろんなお店で修行してさ、31歳で個人事業主として飲食店を持ちました。少しずつ仕事も大きくなってきて2020年の3月に法人化しました。

-それまでは個人でお仕事をされていらっしゃったんでしょうか?
そうですね、2011年9月に独立しています。

-そうなんですね!ちなみに、小学生の頃から料理をされていたってことですか?
そうですね。なんか好きだったみたいなんです。母親に、チャーハンを作ったんです。「美味しいね!」と言われたのが嬉しくて、それから料理が好きなんです。

-最初はチャーハンがきっかけだったかもしれないですが、「フランス料理をやろう」となったきっかけはありますか?
かっこいいじゃん。

-確かにかっこいいですね、料理が。

フランス料理のシェフなんて言ったらかっこいいでしょ。ただ、そんなミーハーな気持ち。

-そんな中で、フランス料理から現在のイタリア料理に変わった理由ってありますか?

フランス料理のお堅い感じがイメージあるじゃないですか。イタリア料理の方がパスタが身近にあったりして、気軽にきてほしいという気持ちがあって途中でイタリア料理に変えたんですよね。

 

札幌に来る人々の悩みを「料理」で解決する

事業内容について教えてください。

はい、事業は2つあります。1つは「Fujiwara」という飲食店を経営しています。合わせて、同じ店舗内で曜日によって「シゲさんのザンギ」という一般社団法人国際ザンギ協会の笹村さんがやっているお店の手伝いをしていますよ。2つ目は「イベント事業」です。ホテルケータリングと 百貨店の催事に出店したりしています。

-ありがとうございます!「Fujiwara」にいらっしゃるお客様はどのような方がいらっしゃるのでしょうか?

本当に色々な方来店されますよ。Googleマップを見て来店される方や、Instagram、フラっと立ち寄った方、紹介・口コミで来店されたり様々です。

-「フラっと入れるお店」って良いですね!そういった方には来店してからどうなってもらいたいなどありますか?

とにかく、食べて幸せになってほしいんです。悩みを抱えたまま気晴らしに食べにくるでも、良いことがあったからそのお祝いにでも。みんなが食を通して幸せになってくれたらやりがいを感じますね。人助けです!

-ありがとうございます。ちなみにホームページには「若手のオーナーシェフの育成事業」とあったのですが、そちらは動かしてはいないのでしょうか?

やってたんだけど、うまくいかなくて。ビーガレストランやってたんですけど、やっぱ僕の力不足でうまくいかなくて。それを解体しちゃったんだけど、これからも「独立したい」っていう子がいたら、僕自身が経営面で特に苦労したからサポートしていこうと思ってるよ。

-確かに経営の方は全く、 最初は分からないじゃないですか。料理のことを教えるっていうのもあるけど、経営面でのサポートの方が強いってことですよね?うん。僕がそれ1番大変だったんで。

初めての確定申告とか…本当に大変でした。経理面で遠回りする必要はないから、声かけてほしいなと思います。

立ち上げに至った経緯を教えてください。

1番は「自分のお店を持ちたい!」と思ったことがきっかけです。母親にチャーハンを褒められていなかったら、料理人としてやっていこうと思わなかったかもしれないです。

-「原体験」ってことですね。確かに経験として思い出にあるものは行動に起こしやすいですし、自分の頑張る糧にもなりますよね。ちなみに、法人化されたタイミング(2020年)ってちょうどコロナウイルスが大流行していたタイミングだと思うのですが、お店はどのようにされていたのでしょうか?

もう、閉めなきゃいけなかったですよね。閉めざるを得ない状況でした。ランチだけやっていた時もありましたが、要請出た時は、やれないので。ただありがたいことに補助金が出たから、会社はなんとかなりましたけど、その時いた従業員のみんなと、申し訳ないけどバイバイしちゃったのがちょっと寂しかったですね。それはもうやむを得なかったことではありますが…

-そうなんですね、ありがとうございます。あのときは本当に誰も何もできない状況でしたもんね…でしたら今はお一人でされているのでしょうか?

今は一人手伝ってくれるスタッフがいます。少しづつ回復して来ているとはいえ5類が来ているので大切に経営していきたいです。

 

コロナと戦い「Fujiwara」をここまで伸ばせたワケ

競争優位性について教えてください。

-個人事業主時代からここまで伸ばせてきた要因は何になりますか?

もう全然アドバイスにならないんですけどね(笑)「運とタイミング」です。かっこよく言えば、守りに入らないことです。
アンテナをものすごく、ビビッと僕は立ててる方ではないんですけど、ちょっと安定したりしたら、
結果っていうのは3ヶ月後くらいからすぐ数字に出るわけだし。遊んでたらすぐに赤字になっちゃう。

-ありがとうございます。ちなみに富士原さん的に、守りに入らないで「攻めに行った」タイミングっていつだったのでしょうか?
コロナが来たタイミングになりますかね。コロナもだけどそれ以外でも「 なにか困った時の冨士原さん」みたいな。一部の人って言われてんだけど、「これなんとかしてくんねえかな。」みたいな。 こういうのは常に戦える準備をしていました。

-富士原さんがそうやって相談されるのは、何か理由があって、皆さん相談されてると思うのですが、普段の接し方というか、どういうふうにされてきてそういう信頼を築かれているのでしょうか?

そうですね、「ちっちゃいこと」からだと思うんですけど、やっぱり1個1個ちゃんとお客さんを満足させることなんじゃないですかね。その積み重ねだと思います。

-確かにそうですよね、と言うことはホテルケータリングの案件獲得は紹介などと言うことでしょうか?

この業界行ったら横繋がりもできてくるじゃないですか。なので紹介ですね。

-紹介の連鎖って、なぜそんなに生まれるのかなって、結構ずっと疑問に思ってて。 最終的に紹介だけで回せる経営者の方もいらっしゃるじゃないですか。どうしたらそこまでなれるのかなって思ってるのですが、冨士原さんはどうお考えですか?

交流会とか色々参加してたこともあったんだけど、僕は全然合わないとすぐやめて、量より質に切り替えたんだよね。だからこそ話が来るんですよ。僕もあったりもするし。やっぱりなんでも僕はミニマンパッケージの方が自分には合ってるなと思ってやってます。

成長ドライバーになるのは何か

-まだまだ事業を伸ばしていかれる段階かなと思うのですが、これからもまだ新しいブランドをやっていくために必要なモノやコトはありますでしょうか?

売上もスタッフや来店してくれるお客様も大切だけど、「伸びる!」と思い続けることが大事なんじゃないかな。具体的に何って言うのは出てこないんだけど…ちょっと出てこないけど。でも、僕ってそれでなんとかなってんですよね。ピンチなところもいっぱいありましたけど自分で独立して12年。諦めなかったら、なんとかなる。

 

「オイシイ話」には注意‼

自身の経験から他の社長に「これは落とし穴になるぞ。注意しろよ。」というアドバイスをください

一般的に言う、「美味しそうな話」じゃないですか。

-それはどのように注意したらいいんですかね…

インスタの広告と一緒だよ。「あなたに〇〇します!」みたいな。出てくるでしょ?あれくらいいっぱい色々な話がくるからそれに乗らないってことです。

-何基準で乗っからないって判断するのでしょうか?

僕はもう基本的に今は一見さんとはお話しないんです。

-え!そうなんですか。

今回みたいに笹村さんからの紹介で大田原さんとお話ししてるんだけど、基本的に誰かの紹介でしか話さない。

-笹村さんに感謝ですね。

うん。飛び込み営業や電話営業も切っちゃうし。僕が昔ちょっと痛いの見てるから、 それも経験則で、断ってます。

 

「食を通じて幸せを届ける」が信念・哲学

『企業哲学』について教えてください

うちの会社名って、「Bonheur du mangier(ボルドマンデ)」ってフランス語なんですけど、「幸せ」なんですよね。 食を通じて、いろんな面で皆さんを幸せにできるって、とても幸せなことだと思います。
シゲさん(国際ザンギ協会会長の笹村さん)もそうだよね。一緒にザンギを提供しているんだけど、必ずシゲさんに終わった後に聞くんですよ。「シゲさん、今日楽しかった?」って。そしたら「楽しかった!またやる!」そう言われたらまたやりたいじゃないですか。食べる方も作る方も幸せになれるのが良いところです。

 

-素敵なエピソードですね!私もお店に行けるのが楽しみです!

冨士原さんの思う『社長』とは?

僕、自分のこと社長だと思ってないからな(笑)と言うのは冗談で…困った人がいた時に、人を集めて、チームを作って、「いい意味の大胆な行動を起こせる」人かな。

-いい意味の行動とはどんな感じのイメージを持てばいいですか?

「人助け」なんだよね。「日本のために」「北海道のために」「社員のために」って考えてる人もいるし、それは人それぞれでいいと思うんだけれど。そのために何かチームを作って、行動できるってことかな。

冨士原さんが社長になる前に戻れるとしたらやりたいことややっておきたいことはありますか?

経理ですね。本当に苦労したし、無駄に高い金額を税理士に支払いしたこともあるし、「冨士原さん助けてください…!」って言われたことも何度もある。特に飲食関係の人は、料理はできても、経理関係のことは真っさらだったりして苦労しがちだからちゃんとやっておいた方が良いね。

 

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

ない!(笑)本当に僕は伝えるべきことは全て毎回伝えています。ここに恥ずかしいなんて気持ちはないし、伝えたいと思うから伝えてるんです。

-最高じゃないですか。言葉にしてくれる方のためにも頑張ろうと思えますもんね。私もしっかり伝えていきます!!

これからの夢や目標を教えてください

僕は会社を小さくしていきたいと思ってます。小さくなれば自分の手が届くところが多くなるじゃないですか。最後はね、喫茶店のおじさんになりたい。僕、ナポリタンとか作るの、超上手いんだけど、 カフェ経験もあるから、コーヒーもめっちゃうまいの。全然儲からなくてもいい。コミュニティスペースみたいなものができたらいいなと思ってるよ。

 

まとめ

冨士原さん、ありがとうございました!一般社団法人国際ザンギ協会の笹村さんからご紹介いただいたご縁でした。昨今のコロナ禍で飲食業界の方々は苦しい思いや葛藤があったと思いますが、乗り越え再出発し始められた冨士原さん。料理を通して「幸せ」や「人助け」をしたいという思いが、今回の記事には書ききれないくらいのお話しがあったので、ぜひ札幌に行かれる機会がある方にはぜひ寄っていただきたいです。(ナポリタンが1番おすすめのようですよ!)

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