ビズスト|BIZ STORY

 

健康を通して日本の医療費問題を解決し、地域創生に切り込む

ネイチャーズ株式会社 伊達 弘恭

ビズストーリー編集長の大田原です。
「社長」による「社長」のための「社長」ストーリーをお届けするのがビズストーリーです。たくさんの社長の方から、様々な視点での学びを得て自分だけのビズストーリーを刻んでいきましょう。

今回は、健康領域の事業で活躍をされている伊達様です。

こんな方におすすめ
・農業や健康を通しての地域活性化に興味がある方
・従業員を抱えて経営していたが、リスタートを切った1人社長の方
・コンサル事業を始めたい方、始めたばかりの方
こんなことが学べる
・自分の経歴とは全く違う事業を始めるきっかけとなる出会いの作り方
・健康×営業など別ジャンル事業で会社を経営していくポイント

日本の医療費や地域創生を健康で解決する

事業内容について教えてください。

はい、事業は3つあります。1つ目は企業の業務改善や、ブランディングをコンサルタント、2つ目は私のライフスタイルである、「病院に頼らない、医師に頼らない、薬に頼らない」という観点での自然な健康で、今の西洋医学ではなく、自分の持っている本来の力で、病気を予防し、直していくというような講座をやっています。3つ目は健康経営という形での、 企業コンサルティングをやっています。

– ありがとうございます!3つの事業の柱があるんですね。

立ち上げに至った経緯を教えてください。

-今までのご経験から、色々な事業をされてるのかなとは思いますが、そもそも今の事業をやろうと思ったきっかけを伺ってもよろしいでしょうか?

企業のブランディングだとか、いわゆる営業戦略を立案するというところは、元々の経歴の中でずっとこうやってきたことでした。
1番最初は、そのIT関係に20年近く精通してやってたんですよね。そのITの仕組みを使うことによって、企業の価値をこう高めていったり、その企業の付加価値を高めることによって、ブランディングをするということをいろんな会社でやってきました。

なぜ健康か?というと、元々は農薬や肥料を一切使わない農業に携わってからです。 農業に携わるきっかけは、元々ブランディングや営業戦略を立案する形でコンサルティングをしていたクライアント先の社長からです。

20年前ぐらいから、非常に農業に携わりたいと思っていました。

– そうなんですね!それはなぜでしょうか?

北海道の経済を良くしたい、北海道の地域活性化を行いたいと言った時に、「北海道」という形でフォーカスしたときに、「農業」と言うのは。北海道における基幹産業として外せない。じゃあ、北海道の地域活性化を行っていくんであれば、 農業に携わっていかなきゃダメなんだろうなっていう風に思っていましたね。

確かに北海道といえば「農業」のイメージが強い方は多いですよね。

今ならSDGsと言う言葉がありますが、当初は食べられるものも廃棄されていました。ちゃんと食べられるのに廃棄されてるものを、なんとか付加価値の高い製品、加工商品などにして利益率を上げて、それをブランディングして流通させてさいと言う思いでした。ただ生産現場も知らないとだめだなと思っていた時に「奇跡のリンゴ」の木村明憲さんをご紹介いただいて、無農薬・無肥料という超レアな農業に踏み込んでいきました。

– あの木村さんですか!すごいですね!

木村さんのプロデュースの農業に携わると、生産現場で作物の成長を見て、どれだけ薬が影響するのか?農薬が影響するのか?そして肥料が影響するのか?逆に農薬や肥料を使わないとどうなるのか?というのを目の当たりにしました。その時に、薬、農薬、肥料、また化学肥料、使う・使わないということが影響することは、同じ生き物である我々人間も同じだろうと。

実態を誰も知らないようなような知識と、実態を知ることによって、 最初は廃棄されているものを、付加価値の高い商品に加工して、ブランディングして流通しようと思ったんですけども、 本来の地域活性化って、その地域に住んでいる人が笑顔で元気でいなきゃダメだよなってところに、思いがいきましたね。ということは、地域の人たちが常に健康でいなきゃいけないと。本当の健康のあり方でいなきゃダメだろうということで、無農薬・無肥料の農業を通じてたくさんの得た知識や体験を「生き方」としてコンサルティングしたり、講座でお伝えしていくことは 必要だと思いやっています。

北海道、そして世の中のためになることをやる

競争優位性について教えてください。

伊達さんは今の会社を立ち上げる前にも起業されていたかなと思うのですが、そこから今の会社まで事業を伸ばしてこれた要因は何になりますでしょうか?
正直言うと、失敗だらけの人生だったんです。 大手の、コンピューターの企業にいて、ワンマンにやってしまい、欲が出てきて、自分で起業や失業して、底に落ちてたのが、またチャンスがあって、事業主になって、 うまくいったなと思ったら、またダメになってっていうような、繰り返しだったんですよ。

動力になってたものって、何か別にあったりするんですか。

正直、明確に答えられないんですけども、20年ほど前から、その地域のためにとか、社会貢献になるようにと考えるようになったのですが、それ以前は、とにかく金さえ儲かればいいと思っていて、利益が上がって売り上げが上がるっていうのは重要なことなんですけど、それよりも、地域のため・世のため、人のためにこうなるようなことをやりたいっていう思いでやっているからですかね。

そうなんですか、それって農業を始めたからなのか、何かスイッチするタイミングやきっかけみたいなのがあったのかだと、どれになりますか?

自然にこうなってたとか、色々あるかなと思うんですけど…
精神的に参っちゃったんですね。精神的なダメージを食らって、引きこもってた時代があるんです、実は。引きこもってた時に、自分は何のために生きてんだろうなと思った時に、ちょっとスピリチュアル的な話になっちゃいますけど、声が聞こえてきたような感じで、 「いや、何をやってるんだ。この世には、お前を送り込んだのはね、我々が作り上げて開拓してきたこの地域を良くするために、送り込んだのに、 何をやっとるんだ」というのが、わっと聞こえてきた時に、「 これは地域のため、社会貢献のためのことを自分は全うしてやるべきなんだ」っていうところからですね。

だからこそ信念はブレていないんです。

俗に言う「ウマイ話」には注意

自身の経験から他の社長に「これは落とし穴になるぞ。注意しろよ。」というアドバイスをください

理論より感性だけで生きてきた人間なので「ウマイ話」は、落とし穴がありますね。
これに乗っちゃうと、「もっときちんと考えとけばよかった」みたいな。 うまくいかなかったときは仕方ないなと思いますね、その時は(笑)私の個性って「感性」なので、直感で良いと思って動いてます。結果的に、やったことは、落ちるのも上がるのも、何か意味があるんだろうと、前向きに捉えるようにはしてますけどね。

「人を動かす」ことができるという立場

伊達さんの思う『社長』とは?

自分の思った理念をたくさんの人で動かすための立場の人間だと思います。正直、明確な答えはないですけども、 やっぱり世の中で、評価のポイントみたいなものになるじゃないですか。

-確かにそういう方もいらっしゃいますよね。

会社の「規模」「従業員数」「売上高」などですね。世の中に影響力の ある人間になるために、そういうポジションの、そういう会社の、そういう規模の社長になりたいという気持ちはあります。影響力があって、その影響力で社会貢献をすることによって、その社会貢献の影響力ってのは、また響き方も大きくなるじゃないですか。今はそのためにしか考えてないですよね。

伊達さんが社長になる前に戻れるとしたらやりたいことややっておきたいことはありますか?

いやー全部ですね。例えば、以前のいた会社にそのままいたら、私みたいな性格は傲慢になりすぎて、そんな大きな会社にずっと居座っていたら、ものすごい性格の悪い人間になったんじゃないかと思えるところもあります。その場その場で、あの時に戻れるんだったらこういう風にしとけばよかったなんていっぱいあります。学生なんかでいったら、 本当に戻れたら今の道に進まないで、違う道に進んでおけばよかったとかね。戻ってやり直したいことがいっぱいありますね。全てにおいてっていう感じです。

これからの夢や目標を教えてください

夢は「常に意識の高い人のコミュニティ」を作りたいです。 非常にハードルが高いですけども、1万人のコミュニティを作りたいですね。。その人たちが、同じ考え方に共鳴して、一緒に行動を起こすようになってくると、これがまた1万人の人たちがこう伝えることによって、10万人になったりとかね。

とにかく今の医療費を例えば削減したい、2025年には医療費は60兆円になると言われていて、10%が削減できたら、60兆だとしたら、6兆が削減できるわけじゃないですか。
それで、世界の貧困国の亡くなっていく子どもたち全員を救えるとかいうことができるわけですよ。
私が動いたことでそういうお金を生み、世界のいわゆる子どもたちを助けられる。そして、北海道の地域のために、使うっていうことが できたら、もう本望として死んでいくことができるかなっていう、やっぱり夢ですよね。

 

まとめ

伊達さん、お時間いただきましてありがとうございました!いかがでしたでしょうか?伊達さんとの出会いも実は紹介ではあったのですが、私と同じく「北海道のためになることをしたい」という軸は同じです。事業をやっていく中で、誰と出会い・どんなことをするのか。そして、事業をするということは健康でなければなりません。経営者として仕事をする以前に、人として健康でいるための大事な事業で活躍されている伊達さんから目が離せません!オンラインコミュニティメンバーが1万人になる日がとても楽しみです。

ネイチャーズ株式会社

代表取締役 伊達 弘恭

北海道札幌市出身。45歳から2年半、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則氏の出版・講演・テレビ出演等をプロデュースすると同時に、完全無農薬・無肥料農業の農業者としても勤しむ。その後、様々な自治体から要請をいただけるまでに活動が展開。大きな規模では、北海道からの依頼により「健康寿命の延伸」に伴うヘルスケア事業の健康プログラム開発と、開発したプログラムを北海道内各自治体で実践。北海道をはじめ、全国の方々が健康で元気な「真の地域活性化」への貢献を目指し、コンサルティング事業、ヘルスケア事業、オンラインでの健康講座実施など、幅広く活動中。
詳細ページへ

新着インタビュー記事