ビズスト|BIZ STORY

 

「建築業界って素敵な業界ですよね」業界のイメージを変える第一人者に。

UraBanashi株式会社 川浦 安祐子

ビズストーリー編集長の大田原です。
「社長」による「社長」のための「社長」ストーリーをお届けするのがビズストーリーです。たくさんの社長の方から、様々な視点での学びを得て自分だけのビズストーリーを刻んでいきましょう。

今回は、建設領域の事業で活躍をされている川浦様です。

こんな方におすすめ
・建築業界で起業したい・起業したばかりの方
・お客様とのお付き合いがうまくいかない方
・業界を変えたいという気持ちをお持ちの方
こんなことが学べる
・業界を変える方法の一例
・職人気質の方とのお付き合いしていく術
・いかなる時も気持ちをブラさずに突き進んでいくためには

建設業界と若者をつなぐことで人材不足を解決する

事業内容について教えてください。

弊社は「建設業界と若者をつなぐ」サポート事業をしています。様々なサポートをさせていただいていますが、その中で主に3つの軸でサポートを行っています。

1つ目が、工業高校や建築学科がある大学に通っている学生さん、若者を対象に講演をさせていただいたり建設業を体験してもらうためにインターンやアルバイトのような形式で実際に働いてもらう機会を設けたりしています。

2つ目が、対建設企業様の採用サポートになります。今人材不足、若者不足が深刻化していて多くの企業様でも問題になっていますがなにもアクションを起こしていないことが多いです。そういう企業様にSNSで自社の魅力を発信してもらって、採用サイトとの掛け合わせで若者を採用していくという動きを取っています。

3つ目が、最終的に企業さまに合った長く働いてもらえる人材をお繋ぎさせていただいているという事業内容になります。

ありがとうございます!学校への講演を始められたきっかけはあるんですか?

私は元々現場監督をしていたのですが、その時に母校から就活生へ向けて話をしてほしいという依頼を受けたことがきっかけです。正直当時は「なんで行かないといけないのかな…」という気持ちもありました(笑)ですが、そのとき就活生に施工管理の話をしたら女の子の学生さんが「私もなりたいんですけど難しいですかね…。」と相談をしてくれて、興味はあるけど一歩を踏み出せない子たちがたくさんいることに初めて気づきました。私が言葉にして発信することで、一歩を踏み出せない学生さんたちになにか届くものがあるのだとしたら、ドンドン発信していきたいと思って今も事業に組み込んでいるという流れになりますね。

なるほど…!素敵なお話ですね!では、学生のときに建設業でアルバイトをするというイメージがあまりないのですが、求人は出ているけど学生アルバイトは参加できないのか、求人は出ているけど中々人が集まらないのかだとどちらになるんですか?

そもそもアルバイトの求人を出している企業様は少ないと思います。体制的には、来てくれるなら全然OK!というところがほとんどではありますが来てもらうための施策を取っていないことが多いという現状ですね。

なるほど…。私は北海道出身なのですが、田舎だと新聞等で求人が出ているイメージがあって。そのような求人が出ているとそれを見て行ってみようと思う人はいると思いますが、それすらないとなると…

そうですね。それに加え建設業の仕事は足場の中や仮囲いの中で行われていることでどのような仕事をしているのか、どのような人が働いているのかなどがわかりにくうえ、謎めいている部分が多いので、一歩を踏み出せない人はたくさんいますね。なので弊社では、1日から1ヵ月、2か月みたいに自分で体験期間を選択できるようにしています。例えば、アルバイトをするとなっても数か月~1年間は続けないといけないのかなと思ってしまってハードルが高くなってしまいますし、始めたくても億劫になってしまって辞めてしまう人がたくさんいます。そのような現状を解決するために、「1日でも3日でも大丈夫ですよ」という形で繋げる体制を取っています。

そこから3つ目に繋がっていくんですね!

起業された背景を教えてください。

私もずっと毎日現場に行ってお仕事をしていましたが、現場の人たちがすごく低い評価を受けていて、それに納得がいかなかったんです。もっと高い評価を受けるべきなのになぜこんなに低い評価を受けているのか、そして現場の人たちも現場の人たちで自分の首を絞めるように仕事を安受けしていて。それがすごくもったいないなと思ったことが始まりでした。なぜそうなってしまうのかを考えたときに、施工技術とかも会社外には絶対に教えませんよみたいな感じの風習がある業界だったからこそ世の中に魅力が伝わらないことが多くあるなと思いましたね。

魅力が伝わらないのであれば伝わるようにしていこうとされたんですね?

そうです。今の時代はドンドン外に見せていく必要がありますし、見えないと怪しさが出てしまいます。こういった経緯から今後は自分たちでPRしていって1人でも多くの方、業界外の方の目に触れて認知してもらう機会を増やしていこうと主にSNSに力を入れていこうということでサービスを開始しました。

SNSで発信することで採用にも繋がりそうですね!

そうですね。なので今はSNSで会社の魅力を伝えて、給与や体制については求人に載せて、その2つの掛け合わせで採用を行っています。これまでは、求人にあることないことを書いてしまう企業様が多い傾向だったのでそこも改善したいなという考えもありました。内容としては休日や残業が1番多いのですが、建設業は工期があるので忙しい時期等はどうしても土日出勤があったり、ある程度の残業があったりします。ですが、人に入って欲しいが故に求人で「土日休み・残業無し」と載せてしまい、それを見て入ってきた人は土日も出勤あるし残業もあるのはおかしいとマイナスな印象を抱いてしまって結局辞めてしまうということが繰り返されてきました。

求人票通りにならないと不信感は溜まっていくので、そこはどの企業もしっかりしないといけない課題ですね。

なので、ないことを書かないように求人票を改善しつつSNSで会社の魅力を発信してその2つの掛け合わせで採用を強化していこうとしたという背景になります。

そこから事業内容の中の3つ目である企業様と若者を繋げる動きをスタートされたんですね!

元々現場にいたときも、若い人にこの会社のことを知ってほしい、建設業を知ってほしいと思っていたので、起業したときもその思いは変わらず持っていました。少しずつ事業が軌道に乗り始めて、若い方々から相談が来たり、問い合わせが来始めたので私のコミュニティに属している企業様に紹介していこうというところからスタートしていきました。

「ブレない志」と「信頼関係の構築」で建築業界にメスを入れる

競争優位性について教えてください。

ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?

起業してから今も変わっていないことですが、とにかく建設業界のためにという思いをもって建設業と若者をつないで技術を継承させていきたいという志をブラさずにいたところですね。

あとは、信頼関係の構築をとても大事にしてきました。知り合いの方や営業活動で繋がったお客様に話をしてもすぐにお仕事に繋がることは中々ありませんでしたが、そこで終わりではなくコミュニケーションを取り続けて信頼関係を作っていったことで2~3年後にお仕事につながったりすることが多かったです。そのような地道な関係の構築が今となってはかなり大きかったなと感じます。

建築業界は男性が多いのかなという印象ですし、そこに女性が入っていくのって難しそうだなというイメージがしました。

その通りで、最初は様々なことを言われることもありました。「そんな綺麗ごとではうまくいかない」とか、軽く脅されるようなことも言われました。でも、先ほどもお話ししたように建築業界のためにという志をブラさずに突き通してきました。

成長ドライバーについて教えてください。

これから事業を伸ばしていくにあたってやった方がいいこと・効果がありそうなことってありますか?

「事業のマニュアル化」ですね。今は属人的になっていて私が表に立って動いていることが多いので、私だけでなく誰が動いても事業が回るような体制作りを進めていかないと、私が対応できる分の企業様しか救えません。もっと多くの企業様を救っていくために誰にでもできる状態にする必要があると感じています。

現在は従業員の方は雇われているんですか?

現在は役員として2名入ってもらっていますが、表に立って営業活動をしたりする従業員はいないです。業務委託でお仕事してもらったりはありますが。社員としてはまだ雇えていないのでそこも今年中に構築していこうと考えています。

「お客様のため、志をブラさずまっすぐぶつかる」ことが信念

『企業哲学』について教えてください

川浦さんがお仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか?

「志をブラさず、お客様を大事にする」ことですかね。あとは「正直にまっすぐにぶつかること」です。これは現場にいたときに学んだことですが、職人さんはとてもまっすぐな方が多いですし、嘘が嫌いな方も多いです。ですので、こちらもごまかさず正直にできないことはできないと言いますし、できないことをできるようにする努力も欠かしません。

勝手なイメージですが、職人さんに職人気質のある川浦さんがまっすぐぶつかるとヒートアップしそうだなと感じたのですが、言い合いになったりすることはないんですか?

基本的にはないですね。ただ、私もこだわりが強すぎる時期があったので、そのときは「私はこうしたいんです!」と言い合いになることもありました。でも今では職人さんとうまく関係性を作っていくためにきちんと誠実に説明したり理解してもらうために努力しています。そうすると「そこまで言うならやってみよう」「一緒に考えてやってみよう」と言ってくれることや色々なアドバイスをいただくことも多いので、今は伝える努力をしています。

川浦さんの思う『社長』とは?

社長は会社の「志の根本・魂」になる存在だと思うので、その志を常に思い続けるべき人だと思います。事業がうまくいって稼げるようになってくると志の部分が少しずつ薄れていって向上心を失ったり遊び等にブレてしまう人が中にはいますが、大事なことは現状に満足せずにお客様のためになることを探す、「ありがとう」と言ってもらえることはどんなことだろうと考え続けることだと思います。ブレない志を持っていないとついてきてほしい人たちもついてきてくれませんよね。

ありがとうございます!では次に、川浦さんの色々なご経験から他の社長へ気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

「しっかり準備をして起業するに越したことはない」ことと「壁には必ずぶつかるのでそこで負けない強いメンタルを持っておく」ことですね。今は起業したほうが良い、すぐにしたほうが良いみたいな情報が溢れているので、とりあえずやってみようという方もいると思います。私もそうでした。ですが、正直そんなに焦る必要はなく、しっかり準備するに越したことはないぞと思いますね。

また、どんなに準備しようと、全く準備していなかろうと必ず誰でも壁にぶち当たります。世の中にいるどんなにすごい社長も失敗して苦い思いをしてきているので、そこでもうだめだとか自分だけこんなに辛い思いをしているみたいな考え方はせず、必ず乗り越えるという強い気持ちを持ち続けてほしいです。

どんな壁にぶち当たってもそれを乗り越えられてきた川浦さんの根本にあるものは何ですか?

「建設業界のため」

この一心です。元々現場で施工管理していた話は先ほどもしましたが、本当に施工管理に携わってよかったと感じていて、建設業界は素敵で、楽しくて、もっと良くしていきたいと心から思わせてくれる仕事でした。仕事自体を楽しませてくれたのも建築業界でした。ですので、建設業界のためであればなんでも頑張れるという気持ちが根本にありますね。

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

「本当に感謝しています。」という気持ちですね。今の自分があるのは、役員で入っていただいている2人もそうですし、業務委託でお仕事をしてくれている方のおかげです。ここまでサポートいただいているおかげで成り立っているので、「本当にありがとうございます。」という気持ちを伝えたいですね。

あとは、「絶対に成功するのでついてきてください!」ですね。

これからの夢や目標を教えてください

「建設業の母」になることです。

若い人から建設業って素敵な業界だなと思ってもらえるようにしたいですし、今の建築業の素晴らしい技術を継承できるような環境を作っていきたいです。あとは、スクールを立ち上げようかなとも考えています。建築技術は本当に素晴らしいものなので、それを体験して学べるようなスクールを作って普及していきたいです。

確かにスクールだと少しやってみようかなと思う方も増えそうですね!

そうですね。学費がいくらで、みたいな堅いスクールではなく、興味のある方が体験してみることができるくらいのハードル感で展開できたらと考えています。

実現すればまさに「建築業の母」という感じですね!

なれるように頑張ります!

まとめ

川浦さん、素敵なお話をありがとうございました!

全てのお話の力強さから、1つの志をブラさず「建築業界のため」に何でもできるという気持ちで進み続けられている姿が目に浮かんできました。

ここまでブレない方には中々お会いできないと感じるほど信念を持たれていて、世の中には数々の「○○の母」があると思いますが川浦さんこそが「建設業の母」になるべき方なのかなと感じました。

川浦さんが目標に近づかれた際にはまたお話を聞かせていただきたいです!改めてありがとうございました!

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