ビズスト|BIZ STORY

「データ」を通して社会変革を起こす。働く人・企業・社内全員をハッピーに。

株式会社Review 藤本 茂夫

今回は、データプロバイダー領域の事業で活躍をされている藤本様のビズストーリーをお届けします。


こんな方におすすめ
・自分で決めた計画やビジョンの振り返りをうまくできてない方
・仕事とプライベートを分けるべきか迷っている方
・社会課題の解決のためにどのような事業を選んだら良いか迷われている方
こんなことが学べる
・社長の優先順位
・ニッチな分野で戦い続ける方法

働きたい人の「仕事創出」をデータで解決する

事業内容について教えてください。

弊社自らデータプロバイダーと呼んでおります。シンプルに法人のデータや街の店舗、それらに付随する情報のデータベースを、 某有名ポータルサイトよりも、今の我々の感覚では3割4割多いデータを持ってると自負してるんですけど、そういったデータベースを、「世の中にないデータベースとして新たに我々が生み出していこう!」というようなチャレンジをしています。事業というか、チャレンジに近いです。

-チャレンジなんですね。

そういうデータベースは、他社と比べるとリアルタイムになっています。普通、インターネットの情報は 3年前なのか5年前の情報なのかわからないですよね。よく皆さん実体験としてあると思うんですが、 インターネットで調べてお店行ったらもう閉店してたとか。

-あります、実際に行ってから閉店していたことに気づきました。笑

ありますよね。なのでそういったものを極力なくすために、データ自体を1ヶ月に1回更新してるんですね。 

例えば、某ポータルサイトが飲食店50万店舗ぐらいの店舗データを持ってるそうなのですが、 弊社は90万件以上あります。データに関することを全部やってるので、これがデータベースとして、Saasのシステムや、マップソリューション、それこそAppleさんなどがいつか使うデータになったりだとか、ポータルサイトやアプリなんかのバージョンアップに使っていただくとか。

データは無限の可能性があるので、色々なお客様に色々な使い方をしてもらえるように、提供してるような会社になります。

起業された背景を教えてください。

元々私がマンパワーグループの、大手の外資系の人材会社の大阪のマネージャーをしてたんですよ。若くして、そういう管理職のポジションを与えられたので、ちょっと気持ちがついていかない部分があって、どうしても雇用の不平等感というか、 うまいこといかない部分をもっと解決したいと思い、大手の管理職の座を捨てて、自身で採用の会社をやろうと思って始めました。

-大手の管理職でいられたポジションを捨ててでも解決したい課題にチャレンジしようという行動力がすごいですね。藤本さんの他の媒体さんの資料など

その後半年ほどで経営がうまく行かなったのですが、独立して半年でやめましたってカッコ悪いなと思ってマイナスだった会社を引き取って自分で改めて立て直ししました。7ヶ月給料ナシだったときもありついてきてくれたメンバーには本当に感謝しています。

-その環境下でも藤本さんについていきたい!と思わせられるパワーがあってこそですよね。

その時に強いモチベーションが起こったのは、働きたいけど働けない人、 働く能力はものすごくあるのに働く機会がない。こういう社会からクラウドソーシングなどの在宅ワークは生まれたと思うんですけど、 そこにも不平等感があるんですよね。とはいえ過去に一般事務の経験があるとかスキルがあるけど結婚や育児で一度キャリアから離れてしまった人たちで働く意欲があるのに働けないという課題があります。

こういう人たちは500万人以上いると言われているんです。労働力がないと言って外国人労働者をコンビニなどで雇用する前に、2時間から働けるような仕組みに変えたら良いじゃん!と思っているタイプだったので、労務管理が大変だったら、ITで管理したらいいじゃん!という風なところで、なんとか雇用を生み出そうと思い、採用事業をやっていたので、 関西空港や成田空港の採用を全部一手に任せていただいたこともありました。

ですがそれらを中止して、情報を集めるという作業をシニアの方や主婦の方を中心に 世の中の情報を集められたら、これなら雇用も生まれて社会の役に立つ良いことをしているし、世の中にないデータを集められる。この三方良しのビジネスってなんとかできないかなっていうので、周りの説得もあったんですけど、Reviewという会社を新たに作って、完全に人材経営から派生したIT会社として始めたすごく珍しい会社なんですね。普通IT会社の人って人を使いたくないからITに没頭すると思うので。

事業成長の秘訣は「誰もやらないことをやるという差別化」

競争優位性について教えてください。

ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?

スタンダードな表現で言うと、どこまで差別化できるかっていうとこをやってきたことです。わかるけどそれって難しいよね、できないよねということに対してやってきているので、もう本当にチャレンジなんですよ。例えば、今、全国470か所の 保健所にあるデータを毎月1回、申請書を書いて紙でもらってるんですよ。

-毎月ですか⁉︎すごい手作業ですね…普通ならできないです。

やろうとも思わないですよね。しかも行政じゃないですか。国相手にやるっていうことは非常にフラストレーションが溜まる部分もあります。 そのなかで誰もがチャレンジして、誰もできなかったんですよね。ですがそれを弊社はやり遂げてきたのは優位性だと思います。どこもやってない、売れるの売れないのとかもう関係なく。

もちろんしっかり考えてたってのは基本的な考え方ですけど、 ちょっとハートフルな言い方で言うと、めちゃくちゃ心折れるんですよ。

-そうですよね、私だったらとっくに折れてます。笑

集めたデータをAIで綺麗にするんですけど、ITってまだまだ信用できなくてボロボロなんですよ。それを手作業で全部綺麗にしていかないといけないとか。あとはコロナ禍で大打撃を受けた企業がほとんどだと思いますが弊社も一緒です。

このコロナ禍で、新規事業やアイディアをたくさん出してチャレンジしてきました。コロナが開け始めた2022年か2023年くらいから芽が出始めて大手さんにも導入していただけるようなプロダクトになりましたね。

成長ドライバーについて教えてください。

-これから事業を伸ばしていくにあたって課題になりそうなポイントはありますか?

僕らがパイオニアになるつもりで事業をしています。企業がデータを使うということが当たり前であり、それを当たり前にしていくという文化を作っていきます。例えばね、LINEを使うのが当たり前みたいになってるように、それを当たり前の文化にしていくっていうところに、うちがどういう風な立ち振る舞いをしたらいいのか。

それによってどのように企業に利益を、かなり見える形で提供していくかは課題になると思います。現状は見にくいんですよね、 コールセンターのアタックリストだったら100件かけて「10件で契約取れました」というは見える形になっているのですが、それをシステムと連携すると見にくいんですよね。それをどういう風に見える化していくか。

10年後にはもうビジネスデータを活用しない企業は淘汰されてると思うので、その淘汰される企業をいかに理解していただけるようにお伝えできるか、弊社が業績を上げていくかというところの取り組みは本当にレベル高いチャレンジだと思います。

何か商品を売ればいいっていうわけじゃなくて、本当に「文化」を作らないといけないので、 こういったチャレンジをこれから色々な方面でしていかないといけないなと思ってます。

起業する方へ「自由」が信念・哲学

藤本さんの考える『経営』について教えてください

藤本さんが経営をする上でこだわっていることはなんでしょうか?

座右の銘は「自由」なんです。時間に縛られたり、例えば残業や遅刻がどうとかは、個人的には全くこだわってないです。営業の方が1ヶ月の実績を4時間で作ったら、あとの20日間休んでくださいっていうだけ。キャッチコピー的に言うと「常識は全部捨ててほしい」みたいな。アイディアにチャレンジするっていうのは、何かに囚われない方がやっぱいいと思ってます。

なので、社内のメンバーが考えたリフレッシュタイム休暇みたいのがあるんですよ。1ヶ月に1日無条件で休めるんですよ。

-すごい制度ですね。

元々うちはスーパーフレックスなので、残業などの調整とかで使ってる人もいましたが、残業をしていない人も普通に休んでいます。 そんな中でも仕事の質は下がってないし、逆に上がってるんですよね。普通の会社はこういうこと人事が決めたりするんですけど、メンバーが決めて、メンバーが「こんなやつをやりたい」って言ってきて、 私や幹部が承認するので、本当に常識にとらわれず良い意味で自由にやっています。

-意見を出せる環境やチャレンジしていこう!ということを藤本さんが発信されているからこそメンバーの皆さんも積極的に会社を良くしていこう!とされているような素敵な企業さんですね!

30分昼寝もOKにしています。その方が生産性も上がりますし!

色々なご経験から、起業当初(社長就任当初)の自分に対して、気をつけるべきことや落とし穴になりそうなことがあればアドバイスをください!

常識や自分の考えを徹底的に疑うことですかね。自分が「できる」「これいけるんです」

て言っても、1ヶ月前ああ言ってたけど全然ダメだった。これがダメだったよねとかっていうのは結構多いはずなんですね。若い経営者の方って。 

それを防ぐためにいろんな分析したり、事業計画作ったりとかやるんですけど、やっぱりそれも結局自分で作って自分で見てやってると良いサービスは生まれないんです。というのも、評価は他人がするものなので、自分で評価をしてしまうと、社長は多分会社を潰すと思うんですよね。 

なので常に客観的な評価を、もう毎日でもいいので、いろんなパターンの評価を入れて、自分のプライドやエゴを捨てて取捨選択するような立ち振る舞い=謙虚だと思うのですが、そういう人が私の周りでも伸びている気がします。 

ワンマンオーナー社長で「俺が言うことが正しいんだ」みたいなところは大体羽振りはいいんですけど3、4年後になると「あれ。どこ行ったんだろう」みたいになってますね。

-確かに私も自分で計画して「いけるぞ!」って思ってもツッコミどころ万歳な状態で「これどうするの?」とまだまだ聞かれてるような段階なのでものすごく耳が痛いです。笑

メンバーに「本当は伝えたいけど、伝えられていないこと」

感謝するのは当たり前のことだと思ってます。みんな面白いしみんな大好きなんですよ。

なんかすごい腹立つしイライラもするんですけど、自分の家族のように、その子の成長とか成功を喜べるっていうメンバーが こうやってそばにいて働けるっていうことの、やっぱ自分の今の立ち位置っていうのはありがたく思わないといけないなって思ったりしますし。

あと起業当初のアドバイスにもなりますが、うちのメンバーにも「こうあってほしいなって思ってるけど、あんまり言ってないことで言うと、プライベートと仕事をすごく分ける方が多いと思うんですよね。 

ただ社長をやってると、プライベートも仕事ももちろんないし、全員が僕みたいになれとは言わないんですけど、「どっちを大事にしますか?」って言った時に、結構皆さん「プライベートが大事で、仕事は仕事なんで割り切ってます」みたいな人が多いと思うんですけど、「じゃあプライベートってなんなんですか?」となった時に、Netflixを見る時間なのか、スポーツジムに行く時間なのか、家族や友達と遊ぶ時間なのか…みたいなのがありますよね。

ですがほとんどの方が20歳そこそこで、ビジネスの世界に入って、65〜70歳くらいまで働く時代じゃないですか、たったその数年の付き合いで構築された関係と仕事で出会った関係のどちらの方が濃厚なんですかと。

どちらの方がいる時間長いんですか?どちらの方が未来に向かった人間関係なんですか?みたいな話をすると、やっぱり仕事であろうがプライベートであろうが、特に仕事なんかはより未来の人間関係なので、そこを大事にできない人っていうのは、ビジネスの世界というか人生として楽しめてないなと私は見えるところがあります。

そう考えるとうちのメンバーはあんまり分けてないなと思います。ちゃんと仕事は仕事でも、お互いそういう思いで自然にやってくれるようなメンバーがいてくれて、なかなか珍しいことなので、めちゃくちゃ大好きです。

これからの夢や目標を教えてください

給料倍で4時間勤務です。

-ものすごい直球ですね笑

もう労基法ってなんなん?みたいな。何十年も前に生まれた偉い人たちが決めた当時の昭和の法律じゃないですか。今、令和ですよと思います。その上、なんで8時間働かないといけないんですかと。

8時間働いた給料が、新卒が25万や30万で場合によって20万そこそこっていうのじゃなくて「4時間働いて50万もらえる世界にしようよ」と思ってます。4時間や6時間でもいいですけど、プライベートと仕事が別とは思わないですけど、もっともっと自分の人生を楽しめるようにその比率を変えようよという会社にしたいです。規模はなんでも良いです。僕の尊敬している会社は従業員30人でプライム上場しているので。

弊社のパートナーさんが旦那さんに隠れて3万円貯金できたとか。とにかく人を軸にしてるので、社内だけでなく会社も関わる人もハッピーにする。その具体的な目標として、4時間で給料倍とかって言いましたけど、そういう風な常識を覆したハッピーな会社にしていきたいですね。

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インターネットでは把握できない世の中のニーズを、AIなどの独自の「IT」技術と、現地調査やデータチェックなどの「人」の力をかけ合わせて、今まで世の中になかった法人、店舗データを作りビッグデータの提供しております。

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株式会社Review

代表取締役CEO 藤本 茂夫

総合人材サービスのコンサルティング営業として従事し最年少で支店長へ就任。 アウトソーシング、コンサルティングを中心に2年連続全国トップの業績を 構築し関西を牽引。12年、自身のノウハウを地域活性化に役立てる為 (株)アディション代表取締役に就任、16年、企画力、採用力を活かした IT事業㈱Reviewを設立。人とITが繋がり創る、新たなインフラを創造する為に邁進中。
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