株式会社ビヨンド 原岡 昌寛
今回は、サーバー領域の事業で活躍をされている原岡様のビズストーリーをお届けします。
- こんな方におすすめ
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・サーバー事業に携わる方
・社内コミュニケーションに悩まれている方
- こんなことが学べる
-
・社内コミュニケーションを活発にする方法
・中長期的に会社が成長するためのアドバイス
株式会社ビヨンド 原岡 昌寛
今回は、サーバー領域の事業で活躍をされている原岡様のビズストーリーをお届けします。
事業は大きく3つあります。
1つ目がメイン事業の「クラウドサーバー事業」でAWSやGoogle Cloud等のクラウドサーバーを構築、運用、移設を行っています。
2つ目は「システム開発事業」でWEBシステムやアプリの開発をしたり、サーバーサイドの開発を行っています。
3つ目は「WEBサービス事業」でオンライン予約システムやWEBサイト監視システムを自社で開発し、自社で運用しています。
–ありがとうございます!ホームページを拝見しましたが、負荷テストサービスも行われていますよね?
そうですね。企業がゲームやサービスをリリースしたときにアクセスが集中しすぎてダウンすることがよくありますよね。それを未然に防ぐために事前にサーバーに負荷をかけてテストをするというサービスを展開しています。
企業側からするとサーバーダウンすると機会損失になるのでなるべく避けたいところではあるので、一定の需要はあります。サーバーダウンしてサイトが見れないからという理由でユーザーが「買うのやめよう」「使うのやめよう」となってしまうと売上に直結しますので、負荷テストをしておくことは重要だと感じますね。
新卒で入社した英会話教室で同期だった森田(現在は当社の取締役)と2人で起業し、最初の1年間はネット古本屋をしていました。その後、知り合いから「サーバー運営で困っている会社が、子会社を作り内製化したいので、一緒にやらないか」という提案を受けました。当時、月に80億PVを誇る「モバイルスペース」という大人気コンテンツを運営していた会社からの依頼で、これをきっかけに現在の事業へとつながり、ビヨンドの創業メンバーとして事業をスタートさせました。
–原岡さんは元々起業したいと思われていたんですか?
そうですね。学生時代から起業したいと考えていました。
新卒のときから起業を前提とした企業選びをしていたので、若いうちから様々な業務を任せてもらったり、1人が捌く業務量が多く、業務の幅も広い企業に入ることを望んでいました。当時私が新卒で入った会社の働き方は「まだまだ古い体制が色濃く残っている」と言われていたので、「大変なことも多いだろうが、今の私にとっては良い環境かもしれない」と思って入社をしました。
–ここまで事業を伸ばしてこられた要因ってどこにありますか?
「サーバー運用を泥臭く続けてきたこと」に要因があると考えています。
当社の主力事業であるサーバー事業は、24時間365日サーバーを運用して毎月料金をいただくというビジネスです。24時間365日サーバーを管理するのは非常に泥臭いことの連続で、現在はカナダで夜間帯の運用を行っているため日本では夜間対応はおこなっていませんが、以前はトラブルで深夜に対応が必要になることがあったり、休日に作業が必要になったり、大変なことも多いです。ビジネスモデル的にも加点方式で評価されるのではなく減点方式で評価されるので、減点をできるだけ無くすように泥臭く真摯に向き合ってきたことがここまで伸ばすことができた理由ですね。
-これから事業を伸ばしていくにあたって課題になりそうなポイントはありますか?
「海外に通用するサービスのパッケージ化」です。
現在カナダや中国に拠点があり稼働をしていますが、海外に展開するのはとても難しいです。日本で行っていることをそのまま海外で行ってもうまくいかないので、現在のスタイルではなく、サービスをパッケージ化してお客さまに提案するというスタイルに変えていく必要があると感じています。
–原岡さんが経営をする上でこだわっていることはなんでしょうか?
「良い人間関係が築ける会社にすること」にこだわっています。
これは社内の人間だけでなく、お客さまやパートナーさんも含めた人間関係作りができる会社にしたいという意味です。社内の人間関係を築くための取り組みとしては、様々な福利厚生を定めていて、例えば「ブログ執筆すると2,000円」は非常にめずらしい福利厚生だと思いますが、ブログを執筆することで社内コミュニケーションにもつながりますし、社外の方々にも当社のことを理解してもらうきっかけにもなります。
–素敵な福利厚生だと思います…!部活動もされているんですか?
部活動も行っていて、3人以上の入部者がいたら部活として正式に認めて、月に1回活動したら会社から経費が出るという仕組みにしています。現在はボードゲーム部やサウナ部などがあり、私はボードゲーム部に入部しています(笑)
まだ2名しか入部していないので部活としては認められていませんが、登山部も存在していて、たまに5〜6人集めて登山をしていますし、社内コミュニケーションは頻繁に取るようにしていますね。人が増えていくとだんだんコミュニケーションが取りにくくなると思いますが、今の段階からコミュニケーションを会社のカルチャーとして浸透させておくことで、良い文化を作っていけるのではと思っています。
「最初に目標を決めておくこと」です。
私は最初の方は特に目標も立てず、売上目標も立てていませんでした。ですが、「将来こうなるぞ」みたいな目標を立てていないと、方向性がバラバラになって芯がない会社になってしまいます。中長期的な目線で経営していくことが経営者にとって大切なことですが、目標がないとどこに向かっていけば良いのかもわからないので、ブレブレになってしまいます。なので、目標を立ててメンバーにも目標を共有して、そこに向かっていく姿を先頭で見せていくことが大事だと思います。
自慢みたいになるかもしれないですが、当社のメンバーは本当にみんないい子なんですよね。そんないい子たちばかりのメンバーがビヨンドで働いてくれていることに本当に感謝しています。
それと同時にみんなに伝えたいことは「量が質を生む」ということです。
量が正義だとは言いませんが、勉強にしろスポーツにしろ、まずは量をこなして要領を掴んだり、ルールを理解してから効率の良さや質の高さを追求していくと思います。それは仕事でも同じで、動いた量や思考した量が多ければ多いほど仕事への理解度を高めることや要領を掴むことにつながると思うので、もし何かに悩んだり迷ったときは「量をこなしてみたら見えてくるものがあるかもしれないよ」と伝えたいですね。
「世界で通用するサービスを自分たちの手で生み出すこと」です。
日本だけでなく、海外のお客さまにも当社のサービスを利用していただき、ビヨンドが世界に広がっていくことが我々の目指す姿です。
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